ロンドンのタワーブリッジや東京都隅田川に掛かる勝鬨橋のような可動橋は水上交通の妨げにならぬよう、大きな船舶が通過する前に橋の中心が分かれ、徐々に開いていく。映画で開いてゆく可動橋の中心部を車で一気に走り抜けるシーンは度々見られる。しかしウィスコンシン州ドア群の住民が目撃したのは映画ではなく、４５度まで上がった橋をほぼてっぺんまで登っていった一台の車だった。

橋のほぼてっぺんで停止しているような車の画像がEメールで広がっていった。画像を見たスタージェンベイ警察のアーレイ ポーターは「最初はPhotoshopで画像処理されているかと思った。」と目を疑ったという。事件は警察には直接報告はされず、画像を見たニュースレポーターが事件の確認をする為に警察に問いあわせたことから明らかになった。

事件当時４５度に開いた橋の上の一台の車に橋の管理人が気づき、すぐに橋を下げた。車を運転していた女性にケガはなく、車も損傷はなかった。女性が管理人と少々会話をすると、すぐに去っていった。警察ではその女性が連絡してくるよう願っているという。ポーターは「女性に問題があったわけではない。あの時に何を考えていたのか、（転げ落ちないよう）どれほど強くブレーキを踏んでいたのかを聞いてみたい。」と話している。

（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）