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writer : techinsight

【米国発!Breaking News】「仕事が見つからないのは大学のせい」卒業生が7万ドルの賠償請求を起こす

100年に1度と言われるほどの大不況の中で失業率は上がる一方であり、有名大学を卒業した経歴があるからと言ってすぐに仕事が見つかるわけではない。ニューヨーク州ブロンクスにあるモンロー大学の卒業生は、仕事が見つからないのは大学側からのサポートが足りなかったからだとして、大学側を告訴、授業料と同額にあたる7万ドルの損害賠償を請求している。

モンロー大学は1933年に創立され、企業経営学、会計学、ITなどビジネス系に強い学校として知られている。トリーナ トンプソンはモンロー大学でIT学科を専攻し4月に卒業した。それから就職活動を続けてきたが、全く仕事が見つからない。ビジネス向けの学校であるはずなのに学校側が就職の手助けになっていないとしてトンプソンは先月末にモンロー大学に対する訴訟をブロンクス最高裁判所に起こした。

トンプソンの母、キャロルは「娘は今の状況にかなり怒ってる。娘も私も大学を信頼していたけれど、何の役にも立っていない。」と話している。職が見つからないままでは、未払いの学生ローンを払うどころか、生活してゆくことさえ困難になり、親子共々路頭に迷うことになると今後を心配している。

モンロー大学のスポークスマン ゲイリー アクセルバンクは「訴訟は何のメリットもない。大学では個々の学生へのキャリア開発、就職活動をサポートするシステムを誇りに思っており、今回の件は審理続行も値しない。」とトンプソンの主張に反発している。

モンロー大学では卒業生であれば生涯にわたって無料で就職に関するサービスを提供するとウェブサイトで公言している。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)