フライト先の空港に到着し、どう待ってもカルーセルに自分のスーツケースが降りて来ないことがどれほど厄介な事態を招くか、経験はないが想像はつく。セレブ女優のものであれば、二次的、三次的な不愉快な状況まで心配しなくてはならない。ペネロペ・クルス（35）のスーツ・ケースが、見当たらなくなっているようだ。

最新作『Broken Embraces（原題）』の、ロンドン・プレミアの場で着用するために用意されたドレスがない。仕方がなくペネロペは、ロンドンが誇る美しい大型の建築物である「サマセット・ハウス」に「ボッテガ・ベネタ」のパンツ・スーツで登場した。

鮮やかな朱色のスーツであったことがまだ救われるが、ウェストのくびれもフィット感もないダブついたスーツに、主演女優としての華に欠けると評価はひどいものであった。だが後ほど、スーツ・ケースの紛失というアクシデントがあったことを、ペネロペは自らメディアに説明した。

マドリードからロンドン向けのフライトを利用した一行の中で、ペネロペのスーツ・ケースだけがなくなってしまったと言い、監督のペドロ・アルモドヴァルは、「誰かが取っていっちゃったんだよ。スーツ・ケース・フェチかな。」などと、悪い冗談を飛ばした。

憧れの「サマセット・ハウス」に初めて訪れたとして、とても美しいと感動するなどペネロペは始終笑顔を忘れなかったが、天気や気温の変化に対応できないため、雨がふらないよう祈ってばかりいたと語り、大変な苦痛と不自由を強いられた様子であった。

そういえばペネロペはこの5月、カンヌ国際映画祭でも食中毒を起こして大事なプロモーションの場を欠席していた。ひょっとしてレッド・カーペット運に見離されている!? 何ともお気の毒なペネロペである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）