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スター性は健在か? 清原が始球式に登場

8月23日付けのサンケイスポーツによると、22日に西武ドームで行われた西武-ロッテの始球式に現野球評論家の清原和博氏が登場。西武時代のユニフォームで打席に立った。清原人気の健在ぶりを見せた今回の始球式。彼のようなスター性を持った選手は今後出てくるのだろうか。

秋山・清原・デストラーデ。西武黄金時代と呼ばれる頃、クリーンナップを張ったその中に清原がいる。入団して1年目で31本塁打・打率.304・打点78という新人離れした成績を収めた。晩年は怪我との闘いに終始し、またその性格面からか清原に対してきつい意見も目立った。しかし、この日の始球式では大歓声があがったとの事から、その人気はまだまだ健在のようだ。

清原は良くも悪くもスター選手だった。高校時代にKKコンビとして名前を馳せ、ドラフトでは巨人入りを希望しながらも指名されなかった事に涙し、西武時代は妥当巨人を全面に出しながら、かつての戦友であり自分を置いて巨人入りした桑田との日本シリーズでの対戦。その後FA宣言で念願の巨人入りを果たしたものの、年俸面と釣り合わない成績に叩かれ、肉体改造をしたもののその影響から故障も多くなり、ついには戦力外通告を受けた。そんな清原の花道を作るべく故仰木彬氏によってオリックスに拾われるが、その仰木氏が2005年に肺がんでまさかの他界。自分を救ってくれた仰木監督への恩返しとして、復活の機会を待ったがそのまま引退となった。清原の行くところにはドラマがあった。今の球界にここまでファンに何かしらの感情を与える選手がいるだろうか。清原のようなイメージではなくとも、何かしらファンに影響を与える選手の登場が望まれるところだ。
(TechinsightJapan編集部 林裕之)