writer : techinsight

【お笑い峰打ちコラム】たった1年で“不人気”に はねトびで総選挙

 12日に放送された「はねるのトびら」(フジテレビ系)で、大規模な企画がぶち上げられた。その名も「はねるのトびら総選挙」である。

 総選挙といっても現はねトびメンバー全員がその資格を失い、あらためてメンバーを決めるためのものではない。対象となっているのはたった2人、「ロバート」山本博(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)と「ドランクドラゴン」鈴木拓(プロダクション人力舎)のみ。はねトび総選挙はこの2人のうちどちらがより不人気かを決める選挙なのだ。

 12日の放送では山本は負け犬ならではのポジティブシンキングを、鈴木は年に1度ほど発揮される爆発力をアピールした政見放送を公開。もともとはねトびメンバーの中でも地味で出演コーナーが少ないとされていた両者だったが、さすがにメンバー一の不人気者というレッテルだけは貼られたくないもよう。たびたび噛んではいたがその必死さは十分に伝わった。

 どちらがより不人気か、民意を問う投票日は8月28日。「悲愴感」がデビューシングルを発売した日のほぼ1年後である。

 昨年8月27日にデビューした山本、鈴木、そしてアンガールズ田中からなるユニット・悲愴感。当時人気だった「羞恥心」にあやかった活動であったが、本人たちも驚くほどの支持を得ることに。デビューイベントには2000人のファンが集結、発売されたCDはオリコンチャート5位を記録し、インターネットの動画共有サービスでは彼らの映像が20万回以上も視聴された。その後1ヶ月も経たないうちに人気絶頂のまま解散。当初は惜しむ声もあったが、現在ではほとんどの国民がその存在すらきれいさっぱり忘れているだろう。

 あの狂騒からたったの1年で、不人気を競う選挙に出馬させられた山本と鈴木。まさに悲愴感たっぷりである。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)