writer : techinsight

【どっちが勝ち組でショー】加護亜依 VS 辻希美 「ゆとり世代」 低コスト娘。の“幸せ感”対決!

今回の【どっちが勝ち組でショー】 は、加護亜依VS辻希美。一世を風靡したミニモニ。の二人も20才を越え、一人は不倫、一人は結婚とそれぞれの道を歩き始める。加護ちゃんも、辻ちゃんも、昭和から平成に移り変わる頃に生を受け、生まれた時から景気が落ち込み、さらに”みきり発車”された「ゆとり教育」の第一世代でもある。以降の「低コスト世代」の女の子たちは、親世代を見限り、まったく新しいタイプの女性像を支持している。この「低コスト世代」に焦点を当ててみると、二人はどっちが勝ち組だろう?

マスコミなどでは、1987年4月2日 から1988年4月1日生まれまでの人たちを「ゆとり第一世代」と喧伝している。加護亜依は(1988年2月7日生)、辻希美は(1987年6月17日生)だからこの二人は完全に「ゆとり第一世代」と思われる。

実際、加護と辻は芸能活動が大忙しだったから授業の違いで「ゆとり世代」とザックリ分ける訳にもいかないのだが、「ゆとり第一世代」とされる現在21才前後の若者は、バブル景気の頃に産まれ、その後の平成不況の中で育った世代。TVでは銀行破綻のニュースが流れ、100円ショップ、ユニクロなど安価な大量消費が当たり前、インターネットが普及し過密な情報化社会の中で育っている。不景気により親のリストラをもろに受け、離婚も多く、小学生時代が暗かった人も多い。当時の小学生にとって、同世代の加護ちゃんと辻ちゃんの笑顔はキラキラと輝き、とてもまぶしかった。

そして芸能人ながら「ゆとり世代」の二人も、学力低下が懸念され、勉強を積んでも就職先が無く「夢がもてない」意識は同じだった。多くの若い女性がそうするように、辻は若い結婚と出産を望み、加護は自分に甘い男性に「逃げる形」の恋愛を繰り返す。どちらも親世代の「キャリア志向」はあまり無く、夫、子供、恋人に自分の人生をゆだねる“他人まかせ”な意識が強い。

安っぽいファッション、派手なネイル、盛った髪型。キャバクラ嬢が女性の人気の職業になり、小悪魔アゲハなど水商売風のモデルとして活躍するのもこの世代だ。彼女たちの“働く”は、男性にお酒をつぐホステス、雑誌モデル、お金のある旦那様に仕える奥さんといった自分には主体性がないものばかり。「着飾ることでファンや男性に養ってもらう。」という、女性運動家が頭を抱えるような「女の原点」のうま味を狙っている。

彼女達に共通するのは、一昔前のバブル女たちのような贅沢なワガママは言わず、とくかく「低コスト」。お客からはガッポリ稼ぐが、愛する人には多くを要求しないのが特徴だ。みんな「男に自分を幸せにしてもらう。」という意識が強い。したがって若いうちが勝負、意外に大安売りなのだ。

働きすぎで家庭を顧みないアラフォー母世代の裏返しで、辻の様な”付け焼刃な母”がカリスマ視される。「一緒にいてくれればそれでいい。」と不倫でも男についていく加護は、条件のうるさい「婚活女」の反対側にいる女子で、男性から支持される。とにかく”お金のかからない幸せを望む二人”は、「ゆとり低コスト」の若い女性の典型的な生き方を生きていて、だから人気があるのだろう。

「ゆとり世代」の低コスト娘。の加護ちゃんと辻ちゃん。『どっちが勝ち組?』というよりはどっちも根っこは一緒で、勝ち負けの差は微妙なのだが、しいて言えば「たばこ問題。」や「不倫問題」などいろいろな試練を抱える加護亜依の方が、「低コスト」から抜け出しやすい。今回の裁判沙汰に懲りて、「男性に頼る生き方」を卒業し、人生の主役を自分にシフトすることができれば仕事も充実し、男性に自分を安く売る必要も無くなる。息の長い女優として「夫・子供頼り」な辻ちゃんのママタレを越えるような活躍ができるであろう。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)