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辛勝巨人。原監督、思い切った采配が優勝のカギ。

8月29日に甲子園で行われた阪神-巨人は、5-7で巨人が勝利をおさめた。勝つには勝ったがなんとも落ち着かない内容だったこの日の試合。巨人が完全に流れを引き寄せられなかった原因とは?

両チーム二桁安打となったこの日の試合。巨人は勝つには勝ったものの、ファンにとってはなんともハラハラさせてくれる展開だっただろう。巨人は2点リードの二回裏、先発のグライシンガーが阪神・桜井と投手の阿部の適時打で同点に追いつかれたが、その後も追加点を加えていった巨人が最終的には競り勝った形となった。

巨人は五回表、無死一二塁の場面でグライシンガーをそのまま打席に立たせ、送りバントを狙ったが失敗。その直後、阪神に連打を浴びて途中でグライシンガーはマウンドを降りた。この五回表の場面はグライシンガーを引っ張る事よりも、確実に走者を送る采配をすべきだった。先発をできるだけ引っ張りたいという気持ちもわかるが、今季はいま一つ波に乗り切れていないグライシンガー。この日の試合も阪神打線に決していい内容とは言えていなかっただけに、見切りをつけても良かったのではないか。打線の援護で助けられた感の強いこの日の巨人。これからは一つの采配が命取りになるだけに、原監督の采配が優勝へのカギを握る事となる。
(TechinsightJapan編集部 林裕之)