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オスカー・ワイルド唯一の長編小説『ドリアン・グレイの肖像』が舞台化。主演は山本耕史。

撮影=MIOW HIROTA

オスカー・ワイルド唯一の長編小説を舞台化した『ドリアン・グレイの肖像』が、8月21日(金)~8月31日(月)まで世田谷パブリックシアターにて山本耕史主演で上演される。若き美貌と純真無垢な精神を兼ね備えた青年貴族ドリアン・グレイはやがて悪事を重ね快楽に耽っていく。画家の残したドリアン・グレイの肖像画ととも翻弄されていく運命は・・・・・。ドラマ『陽炎の辻3』が終了したばかりの山本耕史が、時代劇から一変、ヴィクトリア朝時代の退廃の美青年を演じる。

「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)から15年あまり、「新選組!」(NHK)の土方歳三 役や同じNHKの『陽炎の辻3』、他「華麗なる一族」(TBS系)、『アタシんちの男子』(フジテレビ系)に至るまで、ドラマでは様々な役柄をこなす山本耕史。実は「レ・ミゼラブル」、「レント」、「ロミオとジュリエット2001」、など数々の“洋物”の舞台にも挑戦している。そんな彼が演じるドリアン・グレイは退廃の美青年。英ロックスター・デヴィッド・ボウイの愛読書であるというオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』は、「美」「生と死」「善悪」など一言では言い表せない複雑で魅力的なストーリー、ロマンあふれる英国ならではの作品だ。

ホモ・セクシャルが罪とされていた時代に生きたアイルランド生まれの作家オスカー・ワイルドは、15歳年下の美青年と恋に落ち投獄され、出所後も失意のうちにその生涯を閉じた。彼の鋭い視点は現代にも通じ、その作品もスキャンダラス。暑い夏にぴったりの舞台は、見るだけで心がクールになるだろう。

その他の出演者は花組芝居の加納幸和、阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁、国民的美少女グランプリを受賞後、映画テレビ舞台とキャリアを重ねてきた須藤温子ポツドールの米村亮太朗、パブリックシアター常連出演の三上市朗と、舞台人として評価が高く、実力も華もある出演者たちそろった。原作の持つ世界観を、舞台上で存分に味わえる。

山本耕史主演『ドリアン・グレイの肖像』は
8月21日(金)~8月31日(月)まで、世田谷パブリックシアターで公演
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)