フレンチオニオンスープはスープに浮かぶ熱々のチーズが魅力の一つだ。カリフォルニア州のレストランでスープを頼んだ男がチーズと思って口に入れたのは、使用済みのコンドームだった。事態はその日の食事が無料になったことと丁寧な謝罪では終わらず、男とレストランの裁判での争いに発展していった。
ゼデネック ホドウセックが4月12日に家族と共にClaim Jumperで食事をすることにした。注文したフレンチオニオンスープがテーブルに運ばれ、ホドウセックがさっそく食べ始めると、チーズのはずの白い物がなかなか噛み切れなかった。ゴムのような味がすると吐き出して見てみると、レストランにあるべきすらないコンドームだった。レストラン側は家族全員の料金を請求せず、謝罪した。その後ホドウセックは弁護士を立て、Claim Jumperを告訴することを決めた。
ホドウセックの告訴状によれば、事件後コンドームを持ち帰り、ノースカロライナ州の研究所に送って検査を依頼した。検査の結果女性のDNAが発見された為、ホドウセックはClaim Jumperの女性従業員に任意のDNA検査を行うよう要請した。ホドウセックの弁護人エリック トラウトは「ホドウセック側は心の安寧が欲しい。(DNA検査で)罪人として事を起こした従業員を突き止めたいのだ。」と話している。ホドウセックは事件直後レストランのトイレと駐車場で嘔吐しており、それ以後も何か悪い病気でも感染したのではと眠れない夜を過ごすこともあるという。
Claim Jumper側は黙ったままではおらず、ホドウセックの主張を立証する証拠はないと反発している。Claim Jumperからの声明文で異物がスープに混入していたことは認めてはいる。しかしホドウセックが証拠となるコンドームを持ち帰った故に、研究所で検査されたコンドームがスープに混入していた物と同じであるとは証明されないと強く主張している。事件後にレストランで内部捜査が行われ、不正行為はなっかったという結果が出た。ホドウセックの要請に答えるよう女性従業員に任意でのDNA検査を求め、全員が検査を受けた。(検査結果はまだ出されていない。)DNA検査を徹底する為、ホドウセックにも検査を受けるよう要請したが、予約された時間にホドウセックは現れなかった。
従業員の悪質なイタズラか、それとも賠償金目的の裁判ドラマか。今回の真実を見極めるカギはDNAが握っている。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)