ACミランから戻ったデヴィッド・ベッカムに対し、米国ロサンジェルスのサッカー・ファンの目は厳しかった。復帰第一戦となる19日の“LAギャラクシー vs ACミラン”では、猛ブーイングを繰り返したファンにベッカムが挑発的な態度を見せたため、この度米メジャー・リーグ・サッカー（MLS）協会は、同選手に1000ドルの罰金を命じた。

19日の試合では、LAギャラクシーのファンらが “ベッカムは要らない”　といった横断幕やボードを掲げ、ベッカムにボールが回されるとブーイングという、イヤな雰囲気で試合がスタートした。

ACミランの在籍期限を延長してMLSの開幕戦を欠場したこと、来年もまた、期限付き移籍であってもヨーロッパに戻りたいと意思表示していることが、反感の原因とみられている。

ハーフタイムになると、ベッカムは激しいブーイングを見せていた男性らのいるコーナーにまで寄り、かかってこいと挑発。警備員や審判らが対応して両者は落ち着いたが、その後ACミランの選手と抱き合ったベッカムに、ファンらはまたもや激しいブーイング。

結局2対2の引き分けとなったが、ベッカムのアシストにより同点ゴールとなった際には、彼はスタンドに向かって両腕を広げ強くアピール、多くのファンが歓声と拍手を彼に送った。

ベッカムに1000ドルの罰金。これは私たちが、手元が狂ってガムを一個床に落とした程度のイタさであろうか。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）