スティーヴィー・ワンダーと言えば、7日の『マイケル・ジャクソン追悼式』で、古いヒット曲 “Never dreamed you’d leave in summer.” に少し手を加えたものをピアノとともに歌い上げ、会場から割れんばかりの拍手を受けたばかりである。その彼の27歳の娘が、6日に自殺を図り、病院に運ばれていたと今さかんに報じられている。
ワンダーは、2001年に結婚した2度目の妻、カイ・ミラード・モリスさんとの間に二人の娘がいるが、今回自殺を図ったとされるのは、1970年から1年半ほど結婚生活を送った歌手のシリータが産んだ娘、タキヤ・ワンダーさんである。
シリータは大変高い歌声の持ち主で、ディスコ・ミュージック全盛時代にはいくつかのヒット曲を飛ばしたが、2004年7月6日に58歳で乳癌で亡くなっている。
シリータは、ワンダーとは離婚後も音楽活動を共にし、距離をおくことはなかった。ミュージシャンのカーティス・ロバートソン・Jrとその後再婚したがやはり離婚。タキヤさんが27歳ということは、ワンダーとシリータは、離婚後も男女の関係があったことを物語っている。
タキヤさんは最近、人気R&Bバンド「Day26」のロバート・カリーとのついたり離れたりの恋が破局を迎え、そして母親シリータの5回目の命日を機に、衝動的に自殺を図ったものと思われる。
ただし、自殺前に “Twitter” に彼女は気持を綴っており、誰かにより何かが彼女の周辺で起きていたことを伺わせる。 「私の人生を台無しにしてくれたあなたたち、これであなたたちの思う通りよ。私はもう耐えられない。すべてはここで終わり。さようなら。」
「ごめんなさい、私を愛してくれた、大切なお友達や家族のみんな。今ね、永遠の眠りにつけるあるものを口にしたわ。これでもう痛みも何もなくなる…。」
タキヤさんは病院に運ばれ、命は取りとめたという。7日、お父上のスティーヴィーが故マイケルのために、素晴らしいピアノの弾き語りを捧げたその“Never dreamed you’d leave in summer.”という曲は、奇しくもワンダーとシリータとの共作である。タキヤさんが心身ともに一日も早く回復されるよう祈りたい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)