writer : techinsight

【ドラマの女王】ただいまキムタク・映画と連動中。コバンザメドラマ『オルトロスの犬』

今回の【ドラマの女王】は滝沢秀明主演の『オルトロスの犬』(TBS系)。約一ヶ月遅れて始まるジャニーズ・ドラマの嫌なやり方は、タッキー様もご御多分に洩れず。前回ガッキー、松本潤主演の『スマイル』の惨敗はある意味、「花より男子」が一時的に「華麗なる一族」の視聴率を上回ってしまった “失敗”を生かして、先輩・木村拓哉の『MR.BRAIN』を考えて最初から仕組まれていたのでは?とさえ思える。そんな大人の事情をふまえ、『MR.BRAIN』が終わってからはじまったタッキードラマ。でも物語には“キムタク”の影が。

タイトルの「オルトロス(Orthros)」はギリシャ神話に登場する「二つの頭を持った犬」の事。え?オルトロス?カリオストロじゃないの?。それはルパンだったわね。

手を触れるだけで、“人を殺せてしまう”能力をもつ、高校の国語教師・碧井涼介(錦戸亮(NEWS・関ジャニ∞)。ヤバイ話を聞いてしまった生徒の相談に乗り、そのあと自分が人を殺したのではないかと思い悩む。『流星の絆』では嵐・二宮の二番手、『ラスト・フレンズ』ではDV彼氏。と美形なのにドラマの役ではなんか冴えない錦戸亮。この役も嫌な予感が・・・・。

年のわりには、デカイが娘がいるシングル・マザーの長谷部渚(水川あさみ)は、女子大生不審死を担当する刑事。捜査のナゾを解明するために服役中の殺人犯・竜崎臣司(滝沢秀明)のもつ不思議な能力に協力を求めようとする。エロ看守・杉本(六平直政)を取り押さえ、牢獄へと向かう渚。『羊たちの沈黙』のクラリスの丸パクリ・キャラだけど、今回はゴッ輝よかいい。聞きとりにくいセリフも少なめ。

で、出てきたのがレクター博士でなくてタッキー。もったいぶって照明が暗いので顔がハッキリ見えない。これってジラシプレイ?なんかイライラしつつ、二人の会話を聞いていると、タッキーは「神の手を持つ悪魔」で心の内を誰にもみせない危険な男。いつもと違いセリフも荒々しく悪役っぽいタッキー。もしかしてジラシじゃなくSMプレイ?これって、「ムー」における玉木宏現象?と、謎めいているとタッキーの「神の手」は触れるだけで他人の体の傷を癒す不思議な能力をもつ事が判明。あれえ?これどっかで見たような・・・・。

あー!!これは、日・米・韓の才能を集結させるも、日本中のイ・ビョンフォン好きのオババたちを凍りつかせた、トライ・アン・ユン監督の『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』の木村拓哉演じる“シタオ”の持つ能力そっくり。ムダムダしい演出、タッキー(キムタク)登場までのひっぱり、似てる似てる各方面大絶賛の『アイカム~』ではあるが、あんな気持ち悪いだけで内容の無い映画、記者は認めない。同じユン監督により、現在撮影中の、松山ケンイチ、菊池凛子主演の『ノルウェイの森』のゆくえも心配だ。

「このへんで、キムタクさんの映画とタッキーのドラマをリンクさせて、ジャニーさんのご機嫌をとっときましょう!」みたいなTBSの皮算用か、はたまた、サスペンスの名作『羊たちの沈黙』をパクリ、エヴァンゲリオン風の“網目ミミズ腫れ”などの演出と共に、ただ単に映画好きのスタッフの自己満足なのか。
真相は分からない。けど、何かすごく“のっかり体質”な感じのするドラマだ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)