英国サマーセット（Somerset）の観光名所では、年俸50,000ポンド（約750万円）で洞窟に住む魔女を募集しているという。

その観光名所とは、魔女の洞窟として知られるウーキー・ホール・ケーヴ（Wookey Hole Caves）。今回は前任者の退職に伴う募集で、訪れた観光客に魔法の力を知らしめるのが仕事であるという。
なお先日、英国の公的な職業案内センターが「セミヌードの仕事」を案内しているとお知らせしたところだが、この魔女の募集もやはり同センターを通して行われているものである。

洞窟には現在魔女がいないため、できるだけ早く採用を決める必要がある。親しみやすいが、ほんの少し意地悪で、魔女になりきれる人物を求めているという。

魔女といえば中世。暗黒時代ともいわれるその時代、山羊や犬とともに洞窟に住んだ魔女は、飢饉や伝染病を引き起こすのではないかと恐れられた。ウーキー・ホールが募集している現在の魔女の役割は、洞窟に住み、魔女になりきり、魔女がしたようにふるまうこと。そうすることによって、洞窟を訪れた観光客にそこが中世であるかのように感じさせることが期待されている。
（TechinsightJapan編集部　田中箇）