writer : techinsight

「将来に向けて努力」 女子高生で47%、女子中生で34%

「10年後、あなたはどのような暮らしを送っている?」今ドキの中学生・高校生は、どのように自分の将来設計を考えているのだろうか。中高生を対象にした調査が実施された。

調査を行ったのは学生服や体操服の製作販売を手がける尾崎商事だ。自社サイト「ozakiホームルーム」において、生徒をとりまく環境や生徒の意識およびライフスタイルについての多角的な調査・分析を実施し、その結果を公表している。

今回行われたのは「10年後の自分についての調査」だ。中学1年生だと10年後は23歳で、多くの人は大学を卒業して企業に就職する年齢だ。高校3年生の場合は28歳。婚活に励む人も多い「アラサー」世代だ。

調査は今年4月に、全国の中学生および高校生533人を対象にインターネットリサーチにより実施された。

まず「10年後、自分は何をしていると思いますか?」という質問に対しては、「サラリーマン」「OL」など、会社員になっているという回答が圧倒的多数を占めた。ただ、同じ会社勤めであっても、「自分のしたい仕事をする」といった積極的な回答から、「何となくどこかの会社に入って仕事をする」といった消極的な回答まで様々な意見が見られた。

また、「10年後に向けて何か努力していますか?」という質問も行われた。男女とも「努力していない」学生の方が多く、中学生より高校生の方が「努力している」生徒が増える傾向にあるが、男子学生では「努力している」という回答が中学生で37.1%、高校生で38.6%と大差ないのに対して、女子学生では同じく中学生が33.9%と少ない一方、高校生が47.2%と急増しており、ほぼ半数の学生が将来に向けた何がしかの努力をしていることがわかった。

さらに、調査では「これからの学校生活で頑張りたいこと」についても尋ねられた。これに対しては、「海外へ添乗に行きたいので、英語を勉強している」(中3・男子) 、「芸能プロダクションへの所属をした。ヒップホップダンスに通っている」(中2・女子) 、「薬剤師になるための最初の関門である薬学部合格のための受験勉強」(高3・男子) 、「スポーツトレーナーになるための本を読んだり、自分もスポーツには常に関わって体力をつけるようにしている」(高3・女子)など、様々な回答が寄せられた。

調査を実施した尾崎商事では、「多くの生徒が理想と現実が合わさった10年後の自分の姿を想像してくれた。具体的な理想が無くても、何事にも前向きに取り組む姿勢が、将来の成功につながる。10年後、生徒たちが少しでも理想の自分に近づいていたら」とコメントしている。

調査結果は「ozakiホームルーム」で見ることができる。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)