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Mac上でWindowsアプリケーションを動作させる互換レイヤーソフトCrossover Mac 8発表ネットジャパン

MacでWindowsアプリケーションを動作させるには、仮想マシンソフトにWindowsをインストールする方法と、Windowsバイナリをエミュレーションで動作させる方法がある。前者はメモリやCPUなどのリソースを多く消費するのに対し、少ないオーバーヘッドでWindowsアプリケーションを動作させられるのが、ネットジャパンのCrossover Mac 8だ。

CrossOver Macを使えば、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)、Internet Explorer、Adobe Photoshop、一太郎、IBMホームページビルダーなどのWindowsソフトがMac上でシームレスに動作する。

新バージョン8のStandard版は、従来のPro版からGameアプリケーションを動作させるための初期設定を切り離し、一般向けのアプリケーションに対応した製品となった。

Linux版同様、ゲーム用と一般用を分けることで、一般ユーザーにも購入しやすい価格に設定されている。

企業内の業務クライアントアプリケーションとして広く使われているInternet Explorer 7がサポートされたので、企業向けのソフトとしてCrossOver Macの導入が期待できる

Microsoft Officeなど既存のサポートアプリが更に安定して使えるように改良され、今後発売予定のMac OS X 10.6.x(Snow Leopard)に対応予定となっている。

MacでWindowsバイナリを動作させるツールとしては、オープンソースで開発されている、Mikuinstallerが有名だが、Crossover Macは比較的メジャーな製品への正式対応を図ることによって、業務ニーズへの対応が強化されている。

CrossOver Macのパッケージ版は税込みで6,825円(本体6,500円+消費税325円)となっており、ダウンロード版は税込みで5,880円(本体5,600円+消費税280円)である。SOHO/企業/教育機関向けには複数ライセンスも用意されている。

発売は8月20日が予定されており、ダウンロード版は先行して7月28日より開始される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)