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【パソコン快適活用術】Macで仮想Windowsをフルパワーで使う

Windowsユーザーは取り立ててMac環境を必要としないが、Macユーザーはなんらかの形でWindowsの世話にならざるを得ない。

現在、主流なのはBOOT CAMPを使ってWindowsをインストールし、そのWindows環境をVMWare Fusionなどの仮想ソフトで起動してやる方法だ。今回はその仮想Windowsのパフォーマンスを最大化する方法について紹介する。

まず、仮想Windowsのファイルまたはディスク領域は、出来る限りMacのシステムドライブとは別のディスクを用意して、そこに割り当ててやることが必要だ。

ひとつのディスク内でMacとWindowsを同時稼働していると、ディスクI/0をかなり消費するので、分散してやることがパフォーマンス向上につながる。

続いて、メモリの割当である。なるべく多くのメモリを割り当てることが必須だが、上限はホストの実装メモリの約半分である。Macは起動した段階で512M ほどのメモリを消費している。実装メモリが2GBだとすれば、Mac側のアプリケーションを全て終了させた状態で、1GBほどを仮想マシンに割り当ててやるとパフォーマンスが向上する。

次に、仮想マシンをウインドウ表示モードではなく全画面表示モードで実行すると,ホスト・マシンのビデオI/O処理を実行する必要がなくなるため,パフォーマンスが向上する。

最後に、プロセッサのパフォーマンス最大化を図る。これはCPU Speed Acceleratorというツールが便利だ。最前面にあるアプリケーションに CPUパワーを最大限に割り当てることができる。

仮想Windowsは、Macからみた場合にはアプリケーションの一つという扱いになるので、このツールを使用することでパフォーマンスがかなり向上する。

Windowsをフルパワーで使おうと思ったら、再起動して実環境でWindowsを起動するのが一番であるが、ちょっとだけWindowsを使いたいという時には面倒である。そこで仮想環境でのWindowsを最大パフォーマンスで使うTIPSということで、いくつか紹介した次第である。

なお、仮想Windowsの立ち上げすら面倒な向きは、Mikuinstallerを導入して直接Windowsアプリケーションを動作させるのが良い。全てのアプリケーションが対応しているわけではないが、なるべくWindowsのお世話になりたくない向きには便利である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)