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事前決裁機能付き大容量ファイル送信サービス「親展通信」ジャストシステム

メールには添付できない大容量のファイルを顧客やビジネスパートナーに渡す方法として、インターネット上のファイルサーバにアップロードして、メールアドレス宛にダウンロードアドレスを通知するファイル送信サービスというものがある。
今般、一太郎やATOKなどの製品が広く愛用されているジャストシステムから、ビジネス専用の大容量ファイル送信サービス「親展通信」が提供された。

「親展通信」は、通常のメールとは異なり、経路上を暗号化し、受け手となる相手の認証を経ながら、通常のメールでは送ることができない大容量のデータを送信でき、シンプルな操作で安全かつ高速な受け取りダウンロードを可能にするサービスだ。

「親展通信」は、事前の登録などを一切行わなくても、認証を伴った送信が行えるのが特長となっている。
受け手がパスワードを設定する方式で本人認証を行うので、パスワードの受け渡しや管理といった必要がない。
通常のメール同様、相手のメールアドレスさえあれば送信可能だ。

送信ファイルは一度の送信で10ファイル、合計で200MBまでの送信が可能で、120時間経過すると自動的にサーバーから削除される。
同時に預かることが可能な送信は、1ユーザーあたり10送信までとなっており、送信できる数は無制限。
通信経路上は128ビットのSSLで暗号化しており、高い安全性を確保している。

「外部送信決裁機能」により、上司の決裁を経由させ、外部へのファイル送信を事前にチェックすることができるので、未承認のファイル送信による情報漏えいを防止することもできる。

サービス利用料は、10ユーザーで月額1,800円(税別)からとなっている。

遠隔地にいるユーザーに急いでファイルを届けなければならない場合、たとえばプレゼンに出張した社員に、差し替えファイルを緊急送信するといった場合などに、威力を発揮しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)