writer : techinsight

【ドラマの女王】男のハダカとひと夏の恋。『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』

今回の【ドラマの女王】は、山下智久主演、『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』。カッコイイけど、最近キムタクっぽくなってきた山ピー。アイスホッケーを扱ったキムタクのかつての月9『プライド』みたいなドラマだったら見たくないなあと思ったけど、美男美女の大量投入にて恋愛ドラマとしてもマルな『ブザービート~』は、期待できそう。黒とピンクのドハデなユニフォーム同様、ひと夏の打ち上げ花火のようにドーンとハデな青春の花を咲かせてほしい。

日本バスケットボールリーグ(JBL)と日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)の全面協力の下、始まった『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』。ちなみにブザービートは「試合終了のブザーが鳴るのと同時に放たれて決まるシュート」のこと。ブラザー(兄弟)じゃないから。
このドラマの特番で、山下智久と小池徹平が対談していると思ったら、小池徹平じゃなくて五十嵐圭選手(トヨタ自動車アルバルク)という本物の選手だった。こんなカッコイイ選手がいても普段あまり日の目を見ないプロバスケットボールだけに、こういう風にスポットが当たるのはいい事だと思う。でもドラマはどちらかというと試合シーンと同じくらい、恋愛模様に力をいれている感じだ。

いつも肝心なところでシュートが決まらない直輝(山下智久)の不器用さに、内心イライラしている恋人・菜月(相武紗季)。彼女は表面上はカワイク愛想がいいが、直輝のライバルになりうる新参者のバスケ選手・代々木廉(金子ノブアキ)と一夜を共にしてしまったりする実は腹黒い娘。いつもと違って「チョイワル姉ちゃん」を演じている相武紗季の新しい魅力を発見した。北川景子と貫地谷しほりも天然でカワイイが、山ピー妹役の大政絢が意地悪そうでいい。

「アタシンちの男子」で味をしめたフジテレビ。ヘッドコーチ役の伊藤英明と山ピーの入浴シーンや、選手役の永井大、溝端淳平らの鍛えた体を“見せっこ”させるなど「男のハダカ」を大サービスして視聴率アップをはかっている。でもあんまりうれしくない。NHK『ちりとてちん』で貫地谷しほりの相手役だった青木崇高が若作り。でも実際も29歳と意外と若い。その他、脇役陣も豪華で今後どうストーリーに絡んでくるか。山ピーだけでなくその辺も期待したい。

山ピー、伊藤、北川、相武、貫地谷の恋の発展を軸に、夢を追いかけて頑張る「若い男女の群像劇」のようにも見える夏らしいドラマ。いつも冷めた演技スタイルの山ピーだが今回は少々熱いタイプの役をどう演じるかがたのしみだ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)