writer : techinsight

【金融ブラック・コラム】「今が底値」?本当に今、株は”買い”なのか。

いままで投資に興味が無かった人でも、日本の株価が下がっている事くらいは分かるだろう。「今が底値」といわれて株を買った人がやっぱり買って「損した」と言ったり、“ナンピン買い”で買い増した株の価格が下落して、さらに借金が膨らんだ。なんて人もザラ。こんな世の中になった以上、TVや雑誌で経済のカリスマが言っていた言葉さえも信用できない。

いったい株は買ったほうがいいのか?やっぱり買わないほうがいいのか?

「株を買った方がいいのか?買わない方がいいのか?」という質問は、誰にも答えられない。株式投資をしたからといってかならず儲かるとは限らないが、だからといって一切株に手を出さない人生ももったいない。年金も保証されないこの先、少ない手取り給料だけで貯められる金額はたかがしれているからだ。

では、どうすればいいのか?
とりあえず、やり直しのきく若いうちに一度株を買ってみるとする。
そういう時、あなたはどうするか、ネット証券に口座を開くか、証券会社に足を運ぶか。どちらかだろう。

ギャンブル性が高いネット証券でトレードするのも、証券会社や銀行の窓口で職員に進められた株を買うのも、予備知識がなにもなければキケンなのは同じ。ネット証券は「信用買い」という名の借金をチラつかせるし、笑顔で株をススメる窓口の職員は一定のノルマがある。いずれにしろ売り手の方は客の買った株が上がろうが下がろうが手数料が儲かるのである。

彼らは売り子であって、あなた自身ではない。最初に用意した軍資金が20万円だとしたら、20万円が一瞬にして無くなってしまう事だってある。株を買うというのはそういうこと。それが怖いのなら、株に手を出さない事だ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)