writer : techinsight

【ドラマの女王】加藤あいが10歳年上に見える、森山未來の童顔刑事ぶり 『リミット-刑事の現場2』

今回の【ドラマの女王】は、3年目の「ヒヨコ刑事」と定年間近の「一匹狼刑事」が熱い火花を散らす、『リミット-刑事の現場2』。2008年春に放送された4回シリーズの続編で、主人公・加藤啓吾を演じるのは変わらず森山未來。そして、前回叩き上げのベテラン刑事だった伊勢崎彰一(寺尾聰)に変わり、何もかも型破りな老刑事を演じるのは、金八先生・武田鉄矢。『BOSS』最終回同様に、影のあるテッチャン。そして老け顔の加藤あい。童顔の未來くん。おかしな所にみどころいっぱいのコワモテドラマだよ!

前回は新人刑事だった加藤啓吾(森山未來)も3年目。28歳になって、歳巡査部長の昇任試験に合格し、名古屋中央署に異動してきた。「次は本庁か?」と課長代理の太宰満(伊武雅刀)らから手荒い歓迎。そのあとずっと伊武が“やいのやいの”とうるさい。
『危険なアネキ』で伊東美咲の弟を演じていた森山未來の同僚役が、『エジソンの母』で伊東美咲の受け持つクラスの副担任役だった細田よしひこ。二人並ぶと後ろから美咲が出てきそう。でも出てこない。出てきたのは“はすっぱ女”の事務員・薫(若村麻由美)。なんかエロい。

啓吾が赴任して早々(というかまだ前日)に理不尽な通り魔殺人事件が発生。力ずくで犯人を取り押さえたベテラン刑事・梅木(武田鉄矢)のやり方が、「人権無視の行き過ぎ」と警察に非難が集まる。せっかく捕まえた犯人の身柄を本庁に引き渡す事に・・・・。

世代も価値観もまったく違った新旧刑事が、世間体を繕い、出世欲の温床である警察内部において、ギリギリの捜査を強いられる正にリミットな物語。常に冷たい態度をとるが、熱い心を持つ梅木と、警察の正義を信じている無垢な啓吾の対比が面白い。

「柄本佑・時生の兄弟」のまた兄弟?と見間違う森山未來は、実はダンサーでもあり映画『フィッシュストーリー』ではイケてるアクション・パティシエを演じた。将来は尾藤イサオの後を継げるが、いかんせんせん顔が童顔すぎる。これで刑事っていうのも拍子抜けだが、私服に着替えるとさらに中学生化。こんなツルピカな顔で、恋人・茉莉亜(加藤あい)が妊娠したから「結婚しよう」って言われてもピンと来ないし、お化粧の濃い加藤あいは「1コ年上」(そういう設定。)どころか10歳くらい年上の“お姉ちゃん”みたいに見える。

全体に暗くて硬質な感じが、ラストに流れる斉藤和義「愛の灯」の曲に良く似合う。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)