writer : techinsight

【ドラマの女王】「童貞卒業」?妙に“小色気”づく神木隆之介『赤鼻のセンセイ』

今回の【ドラマの女王】は大泉洋主演の『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ系)。入院が理由で学校に通うことができない子供たちのために病院内に設置された院内学級で中学生を教える青年が、「病」と戦う生徒たちの「心」もケアするというヒューマンドラマ。テーマも固く、主演の大泉洋、他大人の男性キャストにまるで“萌”を感じない記者。しかしそこにギラギラと妙な“小色気”を発する“ある子役出身の俳優を発見。あれ?もしかして「卒業」しちゃった?

あいかわらず細いが、確実に「男」っぽくなって来た神木隆之介。早いなあ、可愛かった『妖怪大戦争』(2005年)から四年でこんなに大人になっちゃうんだ。『風のガーデン』の特番に出た際、「切実にモテたい。」と話していた16歳の神木くん。いくら天才子役でもいろいろあるだろう。子役だからかえって恋愛では苦戦しているのか?
そんな神木くん。今回、大泉洋主演の“無謀ドラマ”『赤鼻のセンセイ』で演じる八重樫守通称「八重っち」は、難治性喘息という重い病気で長期入院中。いつもクールで他の院内学級の仲間(須賀健太、高良光莉)や、また周囲の大人達、もちろん騒々しい主人公・石原参太朗(大泉洋)よりもずっと大人だと(自分で)思っている。まあ、演技の浮いている大泉を見ていると実際そうなのかもしれない。

「八重っち」は、入院前は秀才であったが、志望校には病気のせいで受験を拒否されてしまった。ゆえに心に傷をもち、自分たちのことをわかったつもりでいる石原に反発。普段は窮屈なベッドの上のゲームや音楽、読書などで悔しさをまぎらわす。今回は“神木流”のかわいさを封印し、冷めた若者風に上手くバケている。さすがに前より少し印象変がわった。「あれ?もう、童貞卒業しちゃった?」と心配になる記者。

が、良く見るとやっぱり昔の神木君のまま。普通にカワイイぞ。親友の白血病の少年、和田雅樹(須賀健太)の恋愛をそっと影で応援してみたり、あまり意味のない院内学級のシーンでもジーっとクールな視線をしてみたり、「もう、俺はガキじゃないんだぞ。」的オーラは放っては見たものの、残念ながらテレビの向こう側では、スラリと背が伸びた神木の体に昔の“子役・神木”を見てしまう。

『探偵学園Q』(2007年 日本テレビ)ぐらいで成長止めとけばよかったのに・・・・・。そんな、誰もが抱く“神木イメージ”を払拭するようなシーン(それこそ「童貞喪失」シーンとか。)を『赤鼻のセンセイ』に期待しちゃう記者なのである。って、「病院内学級」がテーマのドラマでそれは無いでしょ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)