「ベイビー・シャンブルズ」のピート・ドハーティという男は、相変わらず薬物依存の生活を続けているようだ。この5日、ロンドン発ジュネーブ行きの英国航空機のトイレで、薬物を使用してか動けなくなるというトラブルを起こしたピートは、着陸と同時にジュネーブ国際空港にて逮捕された。
居合わせた乗客は、英「サンデー・メール」紙の取材にこのように答えている。
「何人かが、ピートがトイレに行ったことに気が付いていました。でも25分も戻ってこないんです。そのうち着陸態勢に入るというアナウンスがあり、クルーがトイレの扉にノックし呼びかけていました」と語った。
「でも中から応答がなく、クルーたちは10分ほどかかって中に押し入りました。ピートは抱えられながら座席に連れ戻されましたが、精神状態がオカシイことは明白でした。あるクルーは、トイレで注射針を見つけたといって、ティシューに包んだものを手にしていましたね。」
こうしたことからクルーたちは、ピートがトイレ内で皮下注射器で薬物を打っていたものと判断しパイロットに連絡、パイロットが着陸予定のジュネーブ側に、逮捕の準備を要請していたと思われる。
ジュネーブでは、取り調べの結果罰金によってすでに釈放され、コンサートは無事開催されるということであるが、着陸態勢時にこのようなトラブルを起こした乗客を英国航空が許すわけがない。ロンドンに戻れば何かしらの厳しいお咎めが待っているであろう。
なおピートは、昨年春にロンドン・ワームウッド・スクラブズ刑務所に入れられるも、反応テストが陰性と出た途端に立派な証明書が発行され、3カ月半の予定のところ、たった29日間での出獄に成功している。刑務所も今回の空港の手荷物検査も、一体何を見ていたんだか…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)