writer : tinsight-yokote2

<AF447便>エール・フランス機墜落事件。5日前にアルゼンチン支社に爆破予告の電話。

すでに墜落したものと断定され、付近は海底5000メートルかそれ以上と予測されるため、ブラック・ボックスの回収も困難を極めると報じられている、1日リオ・デジャネイロ発パリ行きのAF447便。南米アルゼンチンで、エール・フランス航空機に爆弾を仕掛けたという予告が、その5日前に入っていたことが分かった。

真相を伝える報道や映像がほとんど入らない中、アルゼンチンの「Momento 24」ニュースは5月27日、つまり今回墜落したエール・フランス機がブラジルを離れる5日前に、爆破予告の電話が何者かから入っていたことを報じていたという。

その際は、警察や消防隊員、爆弾処理班らが出動し、1時間半かけてアルゼンチン発パリ行きの飛行機の機内をくまなくチェックし、しかし何も発見されず乗客も了承したため、遅延ながらもフライトを決行し、無事到着している。

今回のエアバス機330型機についても言えることであるが、機体の軽量化を図るためにボディに使用されている、炭素繊維(カーボン・ファイバー)や樹脂といった素材の多用で、従来あまり心配されていなかった落雷による被害を受ける飛行機が近年増している。

今回の事故もいまだに落雷被害説が有力であるが、専門家らは予測できなかった何か重大なトラブルが起きた可能性も捨て切れないとしており、アルゼンチンではその爆破予告報道があっただけに、テロリズムを100%否定してよいのかという疑問の声もあがっている。

フランス運輸省事故調査局/BEAのアスラニアン局兆は、先ほど初めての記者会見を開き、6月末にも第一回目の報告書をまとめたいと発表した。ブラック・ボックスを求め、ロボットを搭載した最新型の海洋探査用潜水艦を出動させたというが、これまでそのような深海に沈んだ機体のブラック・ボックスの回収に成功した例はないという。

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)