writer : techinsight

意外に使われない?QRコードのアクセス数は週に1.24回。

企業にとっては「その程度しかないのか」という声も聞こえてきそうだ。QRコードに関する興味深い調査が行われた。

モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社は、携帯電話のQRコードについての意識調査を実施した。調査は携帯電話を利用する10代から40代の男女を対象に行われ、800名から回答を得た。

まず、「QRコードにアクセスすることがあるかどうか」を尋ねたところ、全回答者の76.0%が「アクセスすることがある」と回答した。

そして、QRコードにアクセスすることがあると回答した608名に対し、「1週間の中で何回くらいQRコードにアクセスするのか」を聞いたところ、最も多かった回答は「1回」で47.4%となり、次に多かった回答は「利用しない(0回)」で28.8%となった。次いで「2回」が12.3%となり、それ以上の回数を挙げる人は少なかった。そして、全体の平均は1.24回になることがわかった。

さらに、「1週間以内に1度も利用しない」と回答した28.8%(175名)に対し、直近でアクセスした時期はいつなのかを聞いたところ、最も多かった回答は「1ヵ月以上前~3ヵ月未満」で48.0%で、次いで「1ヵ月未満」が23.4%となった。また、「3ヵ月以上アクセスしていない」というも28.6%とおよそ3割に達しており、QRコードに久しくアクセスしていないユーザーも多いことが明らかとなった。

では、QRコードはどのような時に使うのか。主な使用目的を尋ねたところ、1位は「クーポンを利用するため」で31.6%、以下「キャンペーンに応募するため」が30.9%、「商品や店舗の情報を知るため」が22.7%となり、この3回答が特に目立つ結果となっている。

一方、QRコードにアクセスすることがないと回答した192名に対し、QRコードを使わない理由を複数回答形式で聞いたところ、最も多かった回答は「使う必要性を感じないから」で39.6%となった。以下「使い方がわからないから」が39.1%、「カメラを切り替えるのが面倒臭いから」が19.3%となっている。

携帯電話のQRコード読み取りサービスが始まってから7年が経過した。未だ「使い方がわからない」という回答者が4割も存在しており、40代以下のユーザーにおいても携帯電話の機能を十分に使いこなせていないユーザーが多数存在することが推測される。また、QRコードによって自社サイトへの誘導などを図る企業側にとっても今回の調査結果は今後のマーケティング展開に影響を与えることとなるだろう。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)