writer : techinsight

アジア19カ国加盟の国際機関。環境配慮型製品のデータブックが出版

これでアジアのエコを促進だ。加盟19か国の国際機関が、アジアの環境配慮型製品・サービスのデータブックを出版する。


国際機関であるAPO=アジア生産性機構は、アジアの環境配慮型製品・サービスを紹介するデータブック「エコプロダクツ・ディレクトリー2009」の日本語版を出版した。

現在アジア19か国が加盟するAPOは、アジアの生産性向上と環境保全に取り組む活動の一環として、2004年より「エコプロダクツ・ディレクトリー」を出版している。アジア太平洋地域の政府、企業、消費者向けに、環境に配慮した製品調達や消費の普及を促進するためのデータブックとしては草分け的な存在であるとともに、世界で唯一の環境配慮型製品・サービスのデータブックである。

現在は日本語と英語の2か国語で発行され、2008年の北海道洞爺湖サミットでは国際メディアセンターなどで展示および配布が行われた。また、環境関連の国際展示会来場者や国際会議参加者、アジアを中心とした世界主要国の行政機関などにも配布されている。

今回出版された「エコプロダクツ・ディレクトリー2009」は、首相官邸開催の「地球温暖化問題に関する懇談会」委員である山本良一・東京大学教授の指導のもと、アジアの家電製品や自動車などおよそ800点について、省エネ性能や寿命の長さ、リサイクルのしやすさなどを紹介している。

アジアの最新エコプロダクツであるおよそ800点を「材料」、「部品」、「製品」、「サービス」の4部門に分け、当該品が改善する環境問題の分野や、改善の手段、製品ライフサイクルにおける改善の段階について選択のカテゴリーを設置している。また、それらが一目で分かるようアイコンで示す製品分類別の索引を備え、さらに、環境ラベルを取得・宣言している製品については、そのマークを紹介欄にイラスト表示するなど、視覚的にも親しみやすくわかりやすいレイアウトになっている。

さらに、この本自体も環境に配慮した紙やインク、印刷方法を採用しており、環境配慮型製品となっている。

「エコプロダクツ・ディレクトリー2009」日本語版は印刷本と電子書籍の2形態で出版され、どちらも無料で入手できる。ダウンロードの場合はAPOのオフィシャルサイトへ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)