writer : techinsight

おサイフケータイを利用した次世代携帯ポイントシステム

おサイフケータイの導入が進んでいる。飲食店やイベント会社、美容院・エステなどの美容業界、漫画喫茶やカラオケなどアミューズメント施設など、リピーター確保が重要となる様々な業界で、おサイフケータイとポイントを融合したサービスが有効だ。現在、導入を検討している企業には嬉しい新サービスが登場した。

店舗集客支援、モバイルマーケティング事業を行う株式会社レボコミュニティは、インターネットを通した通信販売事業を展開する企業向けに、非接触IC技術「Felica」対応リーダ=いわゆる「おサイフケータイ」を利用したモバイルポイントマーケティングシステム「TOUCH WALKER(タッチウォーカー)」の販売を開始した。

この「TOUCH WALKER」の最大の特徴は来店客側の負担を少なくしたところにある。アプリのダウンロードなどはもちろん、IDやパスワードの入力やQRコードの読み込みは等は一切不要だ。来店客はおサイフケータイを専用端末にタッチするだけで各個人のポイントサービスを開始する事ができる。

また、クーポンの不正利用ができないシステムとなっている。そして、来店客の行動履歴が把握できる機能も搭載しており、来店客がいつどの端末にタッチし、それが何回目の来店かなどのデータを確認することができ、行動履歴データをExcel出力することも可能だ。 これにより、来店から一定期間が空いた利用客を対象に携帯ダイレクトメールを送信するなど、利用者に直接アプローチができる再来店促進ツールとして活用できる。

来店客は、店頭に設置されたタッチウォーカー専用端末におサイフケータイをタッチすることで、企業があらかじめ設定したポイントを獲得できる。ポイントシステムと連動したクーポン発行機能や抽選ゲーム機能を標準搭載しており、来店客はメールアドレスの登録だけでそれらを利用することができるようになっている。

サービスを提供する株式会社レボコミュニティによると、今後は全自動のメール配信機能やアンケート機能などのマーケティング機能を充実させるとともに、 広告連動型など他社とのコラボレーション企画なども視野に入れ、年内に1000台の販売を予定しているという。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)