第３世代ケータイの普及やパケット料金の定額化によって、携帯電話のインターネット利用者数は著しく増加し、企業にとってモバイルのビジネス上の価値は急速に高まり、メディアとしての魅力も増している。その広告効果も期待されるところだ。

中でも現在、携帯サイトの４大メジャーメディアと言われている「Yahoo!モバイル」「mixiモバイル」「GREE」「モバゲータウン」の４サイトの利用は顕著だ。それぞれ、どのような利用傾向にあるのだろうか。気になる調査が行われた。

モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社は、モバイル市場で現在注目される「Yahoo!モバイル」「mixiモバイル」「GREE」「モバゲータウン」の４大メジャーメディアについて、モバイルユーザーの１週間単位のアクセス動向をまとめた。

調査は１０代から５０代のモバイルサイト利用者１１００名を対象に、今年１月中旬より４月上旬まで継続的に調査し、その結果をまとめた。調査内容は「この一週間のうちにアクセスしたモバイルサイト」「一週間のうちにアクセスしたモバイルサイトにおける１日平均アクセス回数」「一週間のうちにアクセスしたモバイルサイトにおけるトータルアクセス時間」「各モバイルサイトでの利用機能・サービス」「各モバイルサイトに対する意識」の５項目だ。

調査結果全体のうち、３月２９日から４月４日の一週間でアクセスしたことのあるサイトは、全体では「Yahoo!モバイル」が４４．９％でトップであった。以下、「モバゲータウン」が１９．９％、「mixiモバイル」が１８．９％、「GREE」が１５．０％と続いている。

また、一週間のうち、それぞれのサイトにアクセスした回数を聞いたところ、３月２９日から４月４日の期間では「モバゲータウン」が５．７回と最も高く、「GREE」が５．５回、「mixiモバイル」４．７回、「Yahoo!モバイル」３．６回であった。

さらに同じ一週間のうちのトータルのアクセス時間を自由回答形式で尋ねたところ、平均で最も長かったのが「GREE」で平均１０５．１分となり、他サイトに比べアクセス時間が際立つ結果となっている。「GREE」は、３月２９日から４月４日の期間だけではなく、他の調査期間でも利用時間が長くなっているのが特徴だ。

この他、「半年後も利用し続けていると思うのは？」という質問に対しては「Yahoo!モバイル」を挙げる人が最も多く、「アクセスするのが楽しいのは？」という質問については「mixiモバイル」が最も高くなった。それぞれサイトにより利用傾向が明確に異なることが今回の調査で明らかになった。

調査結果の詳細はネットエイジアのホームページまたはモバイルマーケティング．ｊｐにて公開されている。
（TechinsightJapan編集部　鈴木亮介）