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プロ野球オールスターの価値

7月24日の25日に開催されるプロ野球「マツダオールスター2009」の、ファン投票の中間結果が発表された。今季活躍している選手が1位に入っており、このまま票を獲得し続けられるか注目される。一方、オールスターの価値が失われているという声もいまだ少なくない。

中間発表ではセは巨人の3人がもっとも多く、パはソフトバンクの5人が最多となっている。面白いのはやはり遊撃手部門で1位にいる巨人・坂本だろうか。今年はバッティングの調子が良く、チームを勢いづける一発も目立っている事から、現在セの打率部門トップを走っている。投手部門でも広島の大竹が1位、ヤクルトの由規が2位と、実力が評価されて選ばれているあたり、このままいけば今年は人気重視で選ばれたオールスターとは違った楽しみができそうである。

しかし、盛り上がっているファンばかりではない。公式サイトで発表されている有効得票数を見る限りは、まだオールスターへの関心がそこまで薄れているような感じには見えないが、年々「2試合する事の意味」や「スター選手のメジャー流出」、さらには現在行われている交流戦の存在から、オールスターをやる意味がファンの間で問われている。プロ野球の人気低下からプレーオフや交流戦といった、これまでにない試みを試しているが、逆にそれによって価値観の薄れたものもオールスターのように存在する。
まだまだプロ野球の試行錯誤は続く事になりそうだ。

(TechinsightJapan編集部 林裕之)