7月9日からフジテレビ・ノイタミナで放送が開始される『東京マグニチュード8.0』。フジテレビ・ノイタミナと言えば、現在放送中の『東のエデン』の視聴率が深夜枠ながら5.0%を超えるなど人気を博している。後番組となる『東京マグニチュード8.0』は『東のエデン』の人気に続くことが出来るだろうか?
毎週木曜日の24時45分から放送されているフジテレビのノイタミナシリーズは、これまでも『ハチミツとクローバー』や、『働きマン』、『のだめカンタービレ』、『墓場鬼太郎』など数々のアニメ作品を放送してきた。『ハチミツとクローバー』や『働きマン』など人気の作品は、その後テレビドラマ化もされている。また、深夜枠にも関わらず、『墓場鬼太郎』は瞬間最高視聴率が7.3%、『のだめカンタービレ 巴里編』の瞬間最高視聴率が7.4%ととても高い数字をたたき出した。5%を超えればヒット作と言われる深夜枠に於いて、この数字はかなりのものである。
この夏から始まる『東京マグニチュード8.0』は、マグニチュード8.0の大地震により崩壊した東京が舞台となっており、主人公の姉弟が無事に家まで辿り着くことが出来るかが話の核となっている。制作は『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のボンズと映画『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』を制作したキネマシトラスの2社が手がける。
また、番組のテーマ曲も発表され、オープニングがabingdon boys schoolの『キミノウタ』、エンディングが辻詩音の『M/elody』に決定した。abingdon boys schoolは、T.M.Revolutionとしても活躍している西川貴教のボーカルを中心にSUNAO(Guitar)、柴崎浩(Guitar)、岸利至(Keyboard&Programming)の4人によるバンドプロジェクトである。アニメ『D.Gray-man』の主題歌であったデビュー曲の『INNOCENT SORROW』を始め、今年の5月に発売された『JAP』もアニメ『戦国BASARA』の主題歌にもなっており、アニメファンにとってはお馴染みのバンドと言えよう。今回のオーブニングテーマ決定について西川貴教は、「abingdon boys schoolはこれまでもアニメへの楽曲提供をいくつか手がけているが、これまでとは違い、今回は現代の日本を舞台にした”パラレルワールド”ということで、歌詞はこれまでの楽曲の中でも、ストレートに拘って制作しました。日本のアニメーションが世界的な評価を受ける中で、一石を投じる社会派アニメ『東京マグニチュード8.0』に僕らも期待しています。」と『東京マグニチュード8.0』の公式ブログにてコメントしている。
一方の辻詩音は、2008年に『Candy kicks』でデビューを果たした新人である。詩音は、「『東京マグニチュード8.0』という題名を聞いてドキッとした。地震はいつおきてもおかしくないのに、考えるのが怖くて避けてきたように思います。怖がってるだけじゃなくちゃんと向き合って、今なにができるのかを考えたい。この作品が明日を前向きに生きるきっかけになれば嬉しいす!」とコメントしている。
東京という身近な場所で大地震が起こったら・・・。現実に考えてみると、とても恐ろしいことだが、決してありえないとは言えない。『東京マグニチュード8.0』は平和に暮らしている私たちに、もしもの事態を考えさせる番組となるだろう。
(TechinsightJapan編集部 MAKI)