米テキサス州に住むひとりの代理出産母が、このほど1年前に起こった苦悩をメディアで告白した。女性は妊娠中、医師から「お腹の子供には深刻な心疾患がある」と告げられ、実親にも中絶を要求されたが拒否して出産。しかし出産直後に子供を取り上げられ、それ以来子供の名前や状況も全く分かっていないという。現在、この女性は「代理出産母の権利」を求めて活動しているが、世間からは女性に対し批判の声があがっているようだ。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
テキサス州ダラスで代理出産母として経験を持つ2児の母ステファニー・レヴェックさんが、このほど米メディア『WFAA』に苦悩を吐露した。
ステファニーさんはこれまで3度にわたり代理出産を行い、2度とも健康で元気な赤ちゃんが誕生。その後も実親や子供たちと親しく関わる生活を送ってきた。それこそがステファニーさんにとって、代理出産母としての「最も素晴らしいギフト」だったのだ。しかし、3度目の代理出産では苦悩を強いられた。
妊娠16週の時、ステファニーさんは医師からお腹の胎児は深刻な心臓疾患を抱えており、手術を要する可能性があることを告げられた。それを知った胎児の実親は、今後のリスクが高すぎることからステファニーさんに中絶を要求。実親のそんな要求に驚きを隠せなかったステファニーさんは、結果的にそれを拒否した。自身も双子の娘の親であるステファニーさんは、妊娠中のスキャン検査で胎児の元気な心拍音を聞き「きっとこの子は元気に産まれてきてくれる」と信じた。そして2017年12月21日、ダラスにある「Medical City Women’s Hospital(メディカルシティー婦人科病院)」にて男児を出産した。
ところが出産後、男児の顔を一目見たステファニーさんだったが、すぐに男児は病院のスタッフに取り上げられた。はたして男児が健康な状態で生まれたのか、何グラムなのか詳細を全く知らされぬまま、男児と永遠に別れることになった。今日に至ってもなお、