イタリアの空港でこのほど、爆発物が入っていると思われたスーツケースが現場を騒然とさせた。警察官の手で強制的に開けられたその中身に、現場の空気は一瞬にして緊張から解放され、茶番劇に変わってしまった。『Mirror』『Express.co.uk』などが伝えている。
今月1日の午後、ローマ空港で警察官が不審なスーツケースを発見し爆破処理を試みていた。その場に居合わせていたフリージャーナリストのネッド・ドノヴァンさん(Ned Donovan)がその様子を撮影しSNSに投稿したところ、各メディアが報じることとなった。
騒ぎが起きたのは、空港でもっとも人通りの多いコンコース内でのことだった。ネッドさんの投稿によると、警察官は爆弾が入ったとみられるスーツケースを処理しようとしていたという。そして人々にスーツケースから離れるように促し、爆発処理をすることとなった。
しかし爆発して中身が露わになったとたん、緊迫した状況が一転した。爆破されたスーツケースの中からはたくさんのココナッツの実が転げ落ち、いくつかは焦げているものもあった。この時の様子をネッドさんは次のように投稿している。
「驚きました。イタリア警察がココナッツのたくさん入ったスーツケースを吹き飛ばしたのです。その後、空港は無事再開されました。」
「空港のど真ん中で中身が爆弾だと思われていたスーツケースの爆破処理のため、人々は10メートルほど離れたところで見守っていました。そして爆破された後、警察官はそれを掃除してその場をあとにしました。」