タクシー代金不足であるにもかかわらず「たかが小銭でしょ?」と取り合わずさっさと降車しようとした女性客2人に、運転手は「なんとしてでも払ってもらいたい」と激怒。その女性客らを警察署まで連れて行くという出来事が英ニューカッスルで起こった。『The Sun』『Mirror』『Metro』などが伝えている。
ストーク=オン=トレントに住むソフィー・ヒースさん(18歳)とイェヴァ・ウィルコックスさん(18歳)は9月8日金曜の夜、ニューカッスル=アンダー=ライムのクラブにいた。
午前3時頃、2人はタクシーを呼んで家に帰ろうとしたのだが、タクシー代6.8ポンド(約1020円)のうち60ペンス(約90円)が足りないことに気付いた。しかし2人は「たかがそんな小銭」という気持ちから「足りないけどごめんね」と言ってタクシーを降りようとしたところ、運転手から「待った!」の声がかかった。
あくまでも仕事でありそれで生計を立てているであろうタクシー運転手にとって、客からの支払い不足は深刻である。たとえ60ペンスという金額であったとしても、支払ってもらう義務があると思った運転手は「親が起きているなら家に戻って親に払ってもらって」と女性らに伝えた。すると彼女たちから「ありったけ持って来たから家にお金はない」と返ってきたため、運転手は「それならば警察署まで連れて行くから警察で説明しろ」と2人を乗せたまま地元の警察署まで車を走らせた。奇妙なことになったと気付いた女性2人のうち1人が、動画でこの様子を収め「タクシー代が60ペンス不足だからって、私たち警察に連れて行かれたの」とツイッターに投稿した。
笑い泣きしている絵文字とともに「もうダメ勘弁して。やってられない」という言葉を添えて投稿した動画には、女性らが「60ペンス払わなきゃダメなの!? なんで60ペンスぐらいで問題になるわけ?」と運転手に話している。このやり取りを面白いと感じた女性らは後部座席で笑っているが、運転手は真剣だ。「警察に事情を説明して」と言われた2人は、警察に電話で「60ペンス不足だったけど有り金を払いました。なんで問題になるのかがわからない」と訴えた。その後も運転手は警察署へ車を走らせている間に、女性らは「マジ!? 本当に警察署に連れて行くわけ!? たった60ペンスごときで!?」と笑い、運転手を小馬鹿にした態度を見せたという。