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writer : ac

【海外発!Breaking News】ひき逃げされた犬。看病してくれた女性に会うため300キロの旅(露)

「必死に看病してくれた女性に会いたい」という一心で、185マイル(約300キロ)を旅したメス犬“シャビィ”。そのけなげな姿を『dailymail.co.uk』が伝えている。

昨年の冬、ロシア南部連邦管区ロストフ州ロストフ・ナ・ドヌ市で野良犬だったシャビィがひき逃げにあい、瀕死の状態で発見された。凍えるような寒さの中で路肩に横たわっていたシャビィは、通行人により獣医のもとに運ばれた。2本の足を骨折しており手術後には看病が必要だったため、ネットで里親を募集することになった。ロシアのメディア『Komsomolskaya Pravda』によると、地元でたった1人名乗りをあげたのがニナ・バラノフスカヤ(Nina Baranovskaya、26)さんだったという。

早速ニナさんに引き取られたシャビィだが、事故のトラウマで車や見知らぬ人がそばを通り過ぎるだけで警戒し、失禁を繰り返した。ニナさんは犬専用のオムツをあてがって看護し、空いている時間はできるだけ一緒に遊ぶことに。そして根気よく接しているうちに「お手」や「お座り」をマスターし、トイレのしつけも覚えるほど回復する。

今年11月、ニナさんは他にもペットがいること、また仕事と幼い娘の子育てとの両立も考えて、元気になったシャビィをロストフ・ナ・ドヌ市から約185マイル(約300キロ)北に位置するヴォロネジ州の犬好きの友達に引き取ってもらうことにした。しかし喜んでいたのもつかの間、2日後にシャビィは突然姿を消してしまう。

「とにかく元気でいて欲しい」と願ったニナさんであったが、2週間後に奇跡が起こった。町を歩いていたニナさんが足に何かがまとわりついてくるのを感じ振り向くと、そこにはシャビィの姿が…。ニナさんはあまりの出来事に涙したという。専門家によると、犬の足で185マイルの距離は最低でも1週間はかかるそうだ。ニナさんは現在、シャビィと一緒に暮らせるような広い住居を探している。

※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)