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writer : ac

【海外発!Breaking News】便意を我慢で死の危険も。胃腸科専門医が指摘(米)

行きたい時にトイレに行けない不快感はだれでも一度は味わったことがあるだろう。しかし、忙しさにかまけて便意を我慢すると大変なことになるらしい。教師、看護師、トラック運転手など出したい時にトイレに行けない職業の方は気をつけていただきたい。英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。

健康のバロメーターとも言われる便通。便は食生活や運動量、ストレスなどで変化し、健康な人は食事をしてから24時間~72時間で便意を感じるというが、その便意を無視することは恐ろしい結果をもたらすと、米マサチューセッツ総合病院の胃腸科専門医であるカイル・ステイラーさんは警告している。

一日に一度であっても大便を我慢することが習慣化してしまうと、便秘になりやすい上、大便を押し出す筋肉の機能障害に陥りやすい。また緩下剤が癖になると身体が便を押し出すことを忘れてしまう。腸内にたまった便は時間を追うごとに硬くなり、それが次から次へと蓄積されることで慢性便秘となる。便がたまるということは、身体に不必要な老廃物や毒素がたまり続けることと一緒だ。この便によって、様々な悪玉菌が発生。発ガン物質やアンモニアなどの有害物質は血液に混じって身体をめぐり、肌荒れなどのトラブルが生じる。また循環器系が影響を受けることで、心臓疾患や筋肉の痙攣などの問題を引き起こし、症状が悪化した場合は手術が必要となり死の危険さえあるという。

独フランクフルト大学医学部出身で「GUT(腸)」の著者でもあるジュリア・エンダースさんは「腸は複雑なのに軽んじられている。本当はとてもチャーミングで責任感があり、脳を刺激し機能的に働く。感受性が強いんです。もっと腸の重要性に気づいてほしい」と語る。

ここでエンダースさんお勧めの“腸を健康に保つ5つの秘訣”をご紹介したい。

1.トイレで大便をするときは、しゃがんだ姿勢を保ち、曲げたひざをゆっくり揺らすような感じで押し出す。まさに和式トイレでのスタイルだが、痔や憩室炎などの胃腸の疾患も緩和するという。

2.便の状態が心配なら、1997年に英ブリストル大学で開発された”ブリストル排便スケール”で、自分の便をチェックしよう。スケール(3)~(5)が正常とされる。

(1)ウサギの糞様のコロコロ便
(2)短く固まった硬い便
(3)水分が少なくひび割れているやや硬い便
(4)適度な硬さの普通の便
(5)やや軟らかい便
(6)泥のような形のない便
(7)水様便

3.自分の腸の状態に常に気を配ろう。お腹が張る、腹痛などの症状はトラブルの証拠である。

4.口から入った食事が血液中に取り込まれるには2~3時間かかる。ケーキやチップスをとると野菜を食べた時よりも疲れやすく感じるかもしれない。常に2~3時間後の自分の身体の状態を考えて食事をしよう。

5.腸内細菌は毎日腸内部をきれいに掃除してくれる。ヘルシーな食事を心がけ腸の負担を減らそう。

水分や食物繊維を多くとるなど普段から食事に気をつけ、規則正しい生活をすることが最も大切なようだ。

※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)