writer : ume

【テック磨けよ乙女!】メディカルカッピング(瀉血・しゃけつ)で身体を変える!吸い上げて出す。ドロドロの血をサラサラに。<体験・インタビュー>

肩こり、腰痛、浮腫み、冷え性は、女性を特に悩ませる症状である。慢性になり日々辛い症状に苦しんでいる人も多いのではないだろうか? 治療法は様々あるが、特に画期的な治療法“メディカルカッピング(瀉血治療)”を今回はご紹介したい。毛細血管に滞る老廃物や二酸化炭素を含んだドロドロした血液を集めて体外に出すことで、血流が良くなり辛い悩みも改善され「若さ」「美」「健康」を保つという。悩みを持つ女性に実際に体験してもらった。

表参道の駅から裏通りを歩くこと8分、東京・港区南青山に位置する青山からだのクリニック。OLや主婦はもちろんのこと場所柄、会社役員や医者も通うクリニックである。明るい雰囲気で気軽に訪れやすいのも魅力だ。

全身の懲りと浮腫みに悩む女性が体験 ツボからカッピング

今回全身の凝りと浮腫みに悩む女性に“メディカルカッピング(瀉血治療)”を体験してもらった。「針を使うということで多少不安があった」と治療前はちょっと緊張気味の様子だったが、治療後「吸盤の引っ張られる感じはかなりあったものの針などの痛みはなく安心した」と笑顔で語ってくれた。

真空状態のカップの中は肌が吸い上げられ、たこ焼きのよう

カッピングには大中小合わせて9種類あり、身体の大きさや症状により使用する数も多少変わるが通常25個前後のカップを身体に吸い付かせるという。今回は27個使用した。まず症状があるところにカッピングをしていく。真空状態のカップの中は、徐々に肌が吸い上げられ、たこ焼き状態となりこのままで2、3分おく。

カップを外して針を刺す

次にカップを外し消毒をしたあと、ペンタイプの針でカチカチと10から15回針を刺す。症状が重いところは、色濃くあとが残っていた。彼女の場合、全身の中でも一番症状が重い肩の凝り、腰の張りの箇所が特に赤黒くなった形である。

施術終了後の状態 腰の部分の色が濃い

「針の痛みは全くなく、全然気にならない」と施術中に語ってくれた。針を刺した後にまたカッピングをして約8分おく。それにより毛細血管に滞り血行障害を引き起こす、ドロっとした血液が皮膚表面に引き寄せられてくる。彼女は浮腫みがあるのでドロっとした血ではなくサラッとした薄い血がでてきた。消毒・止血をして終了した。

「瀉血(しゃけつ)」された血液。浮腫みがあるため、ドロドロせずサラッとしている。

施術後 “メディカルカッピング(瀉血治療)”について医師・高橋先生に話を伺った。
──カッピングとは何でしょうか?
高橋:凝りなどで滞った血液、中医学でいう「汚血」を外から刺激し一か所に集めて毛細血管(皮膚に一番近く、心臓から一番遠い血管)を刺激することで身体全体のポンプ機能、心臓に向かって帰る機能を高めてあげることです。毛細血管は人間の身体の中にある血管の99%を占め、太い血管は全血管の1%も満たしません。その毛細血管の血流がスムーズということは全身で細胞が活性化され老化防止につながります。つまり若返りの条件と考えています。

──逆に、毛細血管の血がドロドロの場合には身体にどのような影響がありますか。
高橋:ドロドロした血は、脂分・糖分・アルコール・ジャンクフードの取りすぎや過度のストレスなどが原因ですが、ドロドロの血が毛細血管に滞ると、酸素や栄養素が全身の細胞に行きにくくなり、細胞が衰えて老化が急速に進んでしまいます。特に女性の肌は血流不足で細胞に栄養が届かなくなり、皮膚の再生能力も失われるなど皮膚や体の老化が進みます。さらにコラーゲンを作り出す細胞が減少し、シミやシワ、たるみができやすくなってしまいます。

【参考】ドロドロした血が出た例

──では、なぜメディカルカッピングが体にいいのでしょうか?
高橋:身体に悪い物をせっかく集めたのなら、外に出してあげましょうという考えですね。血液をサラサラにする方法はサプリメントや有酸素運動など多々ありますが、悪いものをその場で直接取るメディカルカッピング(瀉血治療)の方が速攻性や効果が望めます。ちょっとだけ身体に傷をつける(針を刺す)のでそれを治すために血流が良くなる(という)相乗効果が得られます。皮膚の外からの刺激は人間の防衛本能が働き、新しいものを再生する力になるので、それをより高めるためにメディカルカッピング(瀉血治療)というかたちをとっています。

──特に女性にお勧めということですが、女性のどのような悩みに効果的と考えられますか?
高橋:「身体にいいオシャレ」ってないですよね。ミニスカートを穿いて身体を冷やし肩を出し、ハイヒールを履いて荷物を同じ肩に下げ姿勢が悪くなり、疲れてくると腰がおかしな形になったままハイヒールを履き続けて。そういうことからも女性の方が冷えや凝りという症状を訴える方が多くなります。毛細血管の血流が悪くなることでつらい症状も起こりやすくなります。改善するにはメディカルカッピング(瀉血治療)がいい。女性の方が症状が軽くなりやすかったり、治療効果が出やすかったり、こういう治療に興味を持つのは圧倒的に女性の方が多いです。

──これまでにどのような悩みを持った人が多くメディカルカッピングを受けていますか?
高橋:アトピーや乾癬などの難治性の皮膚病の方に効くと言われているので(治療を)続けられる方が多いです。あと女性は慢性疲労、不眠、肩腰頭痛、肌のくすみ、シミ、シワの悩みや、また若い頃はもっとアクティブに動けたのにと老化を感じている方も多いですね。マッサージと同じで体調が悪い時は続けて来られ、あとはちょっとしたメンテナンス、女性ならば自分へのご褒美として来られますね。

明るく気さくな高橋祐子先生

──ダイエットに効くというのは本当ですか?
高橋:血行が良くなり、基礎代謝が上がるのでダイエットにつながりますが、目に見えて痩せたという方は別の目的で来られた男性の方が多いです。女性は過度の期待があるせいか、目に見えての効果はなかなか難しいのが正直なところです(笑)。運動や食生活など通常のダイエットメニューに代謝を上げるメディカルカッピングを加えることで健康にダイエットができる効果は期待できると思います。

──施術の際、痛みは感じますか?
高橋:針で刺されるというと痛みを想像する方が多いのですが、特殊な細い針を深さ1ミリほど刺すので「チクッ」とする程度で実際にそこまでの痛みはありません。

──効果は一度の施術で感じられるものですか?
高橋:数時間後であったり24時間後に身体が軽くなったり、症状によっても違うので個人差があります。(メディカルカッピングの)痕が消えるまで、3日~1週間ほどかかりますが自分の力で治してあげようとする力が働いている間は効果が続いています。

──カッピングができないケースというのはありますか?
高橋:アスピリンなど血液をサラサラにする薬を服用している方や妊婦さんや当日高熱がある人は受けられません。

記者も肩こりが酷いので肩のみ体験をさせてもらった。先ず針の痛さは、本当に全くない。刺されているのかいないのかよく分からないくらいだった。吸引は針を刺したあとの方がきつく、かなり強い力を感じた。瀉血に関しては、体験をしたモデルよりも血はドロっとしていたが、初回ということもありそんなには出なかった。しかし終わったあとは、肩が軽くなり楽になっていることに気付く。肩こり・腰痛の慢性的な痛みを治すことはもちろん、“デトックス効果”や“老化防止”にも効くメディカルカッピング(瀉血治療)で心身ともに健康でいたいと強く感じた。“百聞は一見に如かず”。是非一度、試して実感して頂きたい。

施術する部屋の様子

青山からだのクリニック
東京都港区南青山4-10-14 アルファゾーンビル1階
TEL 03-3401-7758 FAX 03-3401-7760
http://www.karadaclinic.co.jp
《予約・問い合わせ》0120-328-928
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)