米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】カリブ海で急逝の米女性、自宅に別人の遺体が届く。原因は病院、葬儀屋、それとも航空会社?

カリブ海の島に旅行していた途中で、突然命を落としてしまった80代の米国人女性。その亡骸は飛行機に乗せられて地元であるニュージャージー州に戻ったはずであったが、棺桶の蓋を開けた家族は我が目を疑った。

昨年11月、3つの国をまたいだ大変珍しい“遺体の誤配送”事件が起きていたようだ。ニュージャージー州出身のマーガレット・ポーカさんという80代の女性は、昨年の感謝祭の休暇をカリブ海リーワード諸島のセント・マーチン島(北/フランス領、南/オランダ領)で過ごしていた最中に、予期せず命を落としてしまった。

マーガレットさんは自然死であったといい、遺体は棺桶に収められて飛行機に乗せられた。米ニュージャージー州では、すでに手配しておいた葬儀場で娘のリサ・コンドヴァーさんがその到着を待っていた。しかし棺の蓋を開けて驚く。そこには母ではなく別人の遺体が横たわっていたのだ。その後、遺体は同時期にセント・マーチン島で亡くなったカナダ・オタワ州出身の女性のものと判明。ただし両者は身長ほか、外見的にはまったく似ていないことも分かった。

遺体の輸送を手配した葬儀屋について、マーガレットさんの妹は「彼らが棺の蓋を開けることを許してくれず、姉の遺体かどうかを確認できなかったのです。しかも7000ドルを指定口座に送金しなければ空輸の手配はしない、クレジットカードは使えないとまで言われました」と葬儀屋が不親切であったと話している。だが葬儀屋は「支払いを確認できなければ次のプロセスには進めない、そういう決まりですから。2人の女性の遺体はまったく同じタイプの棺に納められ、同じ日に同じ航空会社に依頼しましたが、こちらの手続きに何ら落ち度はありません」と主張している。

不幸なことに、オタワではすでにマーガレットさんの遺体を火葬していた。そのため82歳の夫をはじめとするマーガレットさんの家族は今、DNA鑑定を経てマーガレットさんの遺灰を取り戻すことを願っており、この件について政府の協力を仰ぎながらセント・マーチン島の関係当局に苦情を申し立てている。「死亡証明書には死因について何の記載もありません。その上性別は“男”になっていました。父は激怒しています」とリサさん。現地ではサラ・ウェスコット=ウィリアムズ首相が事態を重く受け止め、さっそく関係者に対する調査が進められているという。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)