ラム酒やブランデー、ワインがフレーバーとして使用されているくらいだから、ビールのアイスクリームだってあり…!? 米ニューヨーク州在住の20代の男性が酪農家と提携してビール・テイストの商品をデビューさせていたが、それがじわじわと話題を広げているようだ。
「私たちはビールが大好きです。皆さんは、乳製品とホップが意外にも相性が良いことをご存知ですか? 最高の原材料とフレーバーを揃えて試行錯誤を繰り返した結果、それぞれが持つ素晴らしさを最大限に引き出しながら、私たちはついにまったく新しいタイプのアイスクリームを誕生させることに成功しました。」
公式HPにこうしたメッセージを添え、米ニューヨーク州で農家を営むアリ・フライシャーさんは今年の初夏に“Frozen Pints”というビール・アイスクリームをデビューさせた。夏を経てじわじわと話題が広がり、今ではジョージア州アトランタを中心とした多くの店がその商品を置くようになっている。
フレーバーはピーチランビック、ハニーIPA、シナモンエスプレッソスタウト、パンプキンエール、ブラウンエールチップ、バニラボック、ミルクチョコレートモルトの7種類。アメリカのビールばかりか、ベルギーのランビック、ドイツのボックといったビールも取り入れているあたりが本格的で、現在はホームサイズの454ml入りパイントカップが日本円にして680円ほどで販売されている。
アリさんにはメディアの取材が続いているが、彼は「ひょんなことからこのアイスが生まれました。パーティを開いたら友人がアイスクリームメーカーを持ってきてくれたのですが、1人が誤ってそこにビールをこぼしてしまい、僕はその時“これって意外にも美味しいんじゃないか!”とひらめいたんです。まさに失敗は成功のもとですね」と話している。
気になるアルコール度数は“ピーチランビック”が最も低く、“パンプキンエール”が最も高い3.2%とのことである。アルコール飲料と同様に、21歳未満への販売が認められないというそのアイスクリーム。「買えない人たちには申し訳ないけれど、それもまた話の種になっているようですよ」とアリさんはやはり嬉しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)