writer : techinsight

Facebookで広がる出逢いの場と、今も変わらぬ “合コン・トリビア”。

“出逢いの王道”合コン。「合コンで出逢った女の子を結婚対象として見るか?」というアンケートで「イエス」と回答した男性は半分にも満たないという結果を目にした。なかには既婚者であることを隠して参加するという“不届きモノ”もいる。一方で、実際に合コンで出逢い、幸せな結婚生活を送っているカップルもたくさんいる。合コン、お見合いパーティ、結婚式の二次会、SNS。今も昔も独身男女が出逢いを求めるのはごく自然な欲求だ。なかでも“出逢いの王道”合コンと、近年出逢いの場としての市民権を獲得したといっても過言ではないFacebookなどのSNSサービス。オフとオン、このふたつの“出逢いの場”について昨今の傾向を検証してみた。

まずは、たかが合コンされど合コンということで、合コンにまつわる“トリビア”をいくつかご紹介したい。
・出席者(男女問わず)の中での“最高ランク”は幹事である。
・スタート時間に遅れて参加する人は自意識過剰である。
・合コン中に携帯電話やスマホで通話やメールチェックをする人は自意識過剰である。
・上級者になると、“本命”とはあえて距離を置き、“二番手、三番手”と盛り上がる姿を見せつける。
・女子が数人でトイレに立ったときは、洗面台の前で本日の“アリナシ”が判定されている。
・結婚披露宴で、出逢いのきっかけを「友人の紹介」と言うと、出席者は「合コンだな」と思う。
・幹事の“成約率”は“一般参加者”のソレの半分以下である。
・“お持ち帰り”というのは言葉の知名度ほど、発生頻度は高くない。

そしていまでは合コンと同じく、もしくはそれ以上の“出逢いの王道”として地位を確立したのがSNSだ。当初は「出会い系サイト」などダークなイメージが先行しがちだったが、Facebookなど本名や職業など基本データに比較的信憑性が高いSNSの登場により、いまでは10人にひとりが登録しているといわれるほど、我々の生活に根付いている。当然、このSNSを“ご縁”に誕生したカップルも多数いるだろう。Facebookであれば、基本情報だけではなく、タイムラインからお相手の日々の小さな出来事も知ることができ、その人の「人となり」がリアルに伝わってくる。もちろん、発信する側も「新たな自分の一面を意中のアノ人に見てほしい」と自己PRのツールとして有効活用しているはずだ。合コンが一夜の酒席での一目ぼれ的勝負だとすれば、SNSは、相手のことをじっくりと知りながら恋をする熟成型勝負というところか。

FacebookなどのSNSサービスは近年出逢いの場としての市民権を獲得したようだ。

SNSは知人、友人の中で相手を探すことになるが、最近では、知らない人とのマッチングをしてくれるサービスも登場し、人気を集めている。Facebookを活用した“出逢いの場”を提供するサービスとして国内最大のユーザー数を誇るのが「Omiai(オミアイ)」だ。同サービスがスタートしたのは2012年2月。マッチング件数はお互いに「いいね!」を押した数であるが、その数はサービススタートから1か月半で1万件、3か月で3万件、6か月半で10万件と月を追うごとに増えている。9月時点での会員数は7万人を超えた。サイトを運営する企業が24時間体制で不審なプロフィールの投稿を監視していることなどが、男性・女性問わず入会者が増え続けている要因だという。女性は完全に無料。男性も基本無料(マッチングするまで)で、メールのやり取りが始まる段階で月額2980円の会費を支払うシステムだ。実際に成婚者も出ているとのこと。やはりFacebookならではの情報の信憑性、プライバシーの保護の高さが魅力なのだろう。膨大な異性の中から、年齢、地域、職業、年収、身長などを絞って検索可能である。それでいて、友人に「Omiai」を利用していることは一切知られないシステムになっているという。

合コンが“オフラインの出逢いの王道”とすればSNSはまさに“オンラインの出逢いの王道”。いずれも男女が幸せをつかむための大きな場として機能していることは間違いない。合コンで瞬発力勝負の恋の駆け引きをするか、SNSでじっくり恋心を温めてから勝負にでるか。いずれの方法を選ぶにも、まずは一歩踏み出す勇気が幸せに繋がるのだ。

■「Omiai」 http://fb.omiai-jp.com/
(TechinsightJapan編集部 村上あい)