ボーイッシュでキュート、ロンドンのミュージシャンにモテモテの人気モデルと言えばアギネス・ディーン（Agyness Deyn＝29）だが、彼女がこのほど英紙『The Guardian』に、長いこと「年齢詐称」で悩んでいた事実を語った。

クライム・サスペンス映画『Pusher（原題）』を撮り終え、今年から本格的に女優業に乗り出したディーン。今ではハッキリと「1983年2月16日生まれ」と謳っているが、11年にわたるモデル生活では長いこと年齢を5歳若く偽っており、そのことを今でも苦々しく思い出すと同紙に語った。

18歳でモデルを目指した自分に、「デビューには遅すぎる」と感じたことが詐称の理由であったというが、これだけインターネットで情報が飛び交う時代である。瞬く間にアギネスは以前の友人たちに吊るし上げられた。Facebook に“Agyness Deyn, You’re Not 18”なるサイトを作成した同級生まであり、厳しい現実にずいぶん苦しんだようだ。

また彼女は、モデルには珍しく本名のLaura Hollinsを名乗っていない。だがこれは、年齢をごまかす上で実名も伏せようといった意図的なことではなく、ローラという名前はあまりにもありふれているため、エージェンシーから違う名を検討するよう言われ、祖母が「アグネス」であったことにヒントを得たそうだ。

ちなみに彼女は、モテモテのはずがここ3年はシングルでいるとも告白した。「恋愛の方法を忘れちゃったかも」と苦笑しながらも、喜びや悲しみを分かち合える理想の相手といつか巡り合えると信じ、無差別にデートを重ねることはしないそうだ。相手に望むことは、“決して倒れない強い2本の太い木が仲良く寄り添っている”関係だというから、アラサー女性ならではのレイドバック感がある。

もしも彼女が24歳であったら、“細い木の私が倒れそうになったら、太い木の彼に支えて欲しい”と話していたのではないだろうか。女性は年齢とともに確実に幹が太くなり、初々しく可愛かった時とはまた別の、人として大切な魅力をたたえた木となる。29歳の等身大の彼女を愛してくれる男性に、ディーンはいつか必ず出会えるはずである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）