今、大阪が熱い。全国的に注目を集める、府知事選と大阪市長選のダブル選挙。しかし、すごいのはそれだけではなかった。なんと、区長を公募する自治体が現れた。

区長を公募するのは、大阪府堺市だ。同市の美原区において、新たな視点や新たな発想でまちづくりに取り組める人材を広く全国に求めるため、公募を実施するという。

美原区は堺市を構成する7行政区のうちのひとつで、2006年4月に堺市が政令指定都市に移行した際、旧南河内郡美原町の区域が美原区となった。区内には黒姫山古墳や太成学院大学、府立農芸高校などがあり、政令指定都市の区としては浜松市天竜区に次いで全国で2番目に人口の少ない区である。

今回、美原区では「美原の特色が活きるまちづくり」や、「地域および区民との連携・協力による区政の推進」、そして「市長と区民をつなぐ市長調整監業務」を行うことなどを職務内容として挙げており、こうした分野において民間等で培った経験を活かし、熱意とビジョンをもって都市内分権の推進をリードできる人を求めるのが狙いだ。

任用期間は来年4月1日から平成25年3月31日までで、最長3年間任用するという。応募は12月1日から28日まで堺市にて受け付けており、来年1月に書類審査及び論文審査の第一次選考を行ったのち、1月末に第二次選考としてプレゼンテーション審査を実施。さらに、2月中旬に最終選考として個別面接を実施し、新区長を選出する。

なお、美原区長の給与は月51万4千円程度になる予定だという。応募および詳細の問い合わせは堺市総務局人事部人事課（電話：072-228-7907）まで。
（TechinsightJapan編集部　鈴木亮介）