イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】女優スーザン・サランドン、現ローマ法王を「ナチス」呼ばわりして物議を醸す。

政治的にリベラルな立場を保ち反戦運動などにも深く関わってきたほか、先月にはNYでの「ウォール街を占拠せよ」デモに参加したことでも知られるベテラン女優スーザン・サランドン(65)が、ローマ法王ベネディクト16世を「ナチス」と呼んだと報じられた。その結果、カトリックやユダヤ系の団体が彼女を激しく非難している。

15日、ニューヨーク郊外で開かれた「ハンプトン国際映画祭」に招かれたスーザン。ステージ上で、俳優のボブ・バラバン(66)に、これまでのキャリアについてのインタビューを受けていた時、「言葉の爆弾」を落としてしまった。

95年、スーザンは私生活上のパートナーでもあった俳優ティム・ロビンス(53)が監督を務めた映画『デッドマン・ウォーキング』に、死刑廃止論者であるカトリックの修道女役で主演し、オスカー主演女優賞を受賞している。

『Newsday』紙によると、「『デッドマン・ウォーキング』の原作で、実在した修道女ヘレン・プレジャンさんの書いた本を、かつてローマ法王に送ったことがある。」と説明したスーザンが、そこで何代目の法王なのかはっきりとさせるために、「前の法王(故ヨハネ・パウロ2世)に送ったの。今の“ナチスのほう”ではないわ。」と語ったのだ。

スーザンが現在のローマ法王ベネディクト16世を「ナチスのほう」と呼んだのは、ドイツ出身である現在84歳の法王が、14歳で「ヒトラーユーゲント」と呼ばれるヒトラー支持のための青少年教化組織に短期の間、強制加入させられていた経験があるため。1940年代ナチス統治下のドイツでは、10歳から18歳までの加入が義務づけられており、当時約800万人のメンバーがいたという。

ステージ上で、スーザンの「ナチス」コメントに驚いたインタビュアーのボブは彼女をたしなめたが、スーザンはもう一度同じことを繰り返したそうだ。

これについて、全米最大のカトリック市民権団体『Catholic League』は声明を発表し、スーザンを激しく非難した。「彼女の無知は意図的で、憎悪に満ちており、真実を理解しようとしていません。現法王は当時、敢えてヒトラー青年隊の会合参加を拒否し、後に放棄してさえいるのです。」

また、ユダヤ人差別に反対する米国最大の団体『Anti-Defamation League』も「スーザンはカトリック教会側とは異なるものの見方を持つようですが、だからといってナチスについての隠喩を使って良い訳ではありません。こうした言葉遣いは憎しみに満ちていて、本当の歴史やユダヤ人のホロコースト虐殺の意味を弱めるだけです。」と彼女を批判している。

スーザンは高校までカトリックの学校に通い、ワシントンDCにあるアメリカ・カトリック大学(The Catholic University of America)で演劇の学位を取っているが、今回の発言はちょっと行き過ぎ感があり、物議を醸している。過去にも様々なセレブが、ナチスやヒトラーに関する発言をして問題となっているが、公共の場で不用意にこうしたアナロジーを使うことは、本人の評判を著しく落とすことになりかねない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)