writer : techinsight

「TOEIC900点、英検1級、数検1級…」採用担当者が“喉から手が出るほど欲しい”人材とは?

今春、大学生の就職率が61.6%、(文部科学省・学校基本調査)という未曾有の就職氷河期に突入した。その影響からか、少しでも就活を有利にしようと資格取得に奔走する学生が急増している。なかでも手軽に取得できる資格として、語学系に人気が集中している。しかし、裏を返せば誰でも持っているような資格なので、他の就活生との差別化がなかなか図れない。本当に就職に役立つパスポートとは、いったい何か? こんな悩みを抱える就活生が、意外と多い。

「TOEICの点数? 正直、関係ありません。ほとんどの学生が、500点以上取っていますから…」と語るのは、某商社人事部にて長年採用を担当してきたA氏。彼によれば、新卒応募者のTOEICスコアは、平均500点前後(英検準2級レベル)というようにほとんど大差がないという。TOEIC500点を超えているからプラスになるというよりは、TOEIC500点を超えているのが当たり前という状況になっている。まして「英語力とコミュニケーション能力とは完全に別。英語総合力は、1対1の面接で、見極めるしかない」と言う。やはりビジネス現場で実際に役立つ「実践力」を証明できるような試験内容でなければ、採用側企業にアピールすることができない。

そこで当編集部が注目したのが、「実践力」をアピールするグローバル人材育成検定(略称:Wogl)」だ。

Woglは、海外展開を進めているグローバル企業への就職を目指す学生及び第二新卒者を対象とし、「グローバル人材度数」を測る日本初の実用的な検定試験で、本年11月13日(日)に第1回目の検定試験が実施される。

Woglの最大の特徴は、単に合否判定をするだけの検定試験とは異なり、合格によって、グローバル企業へ就職するという可能性が生まれるという点だ。検定に合格すると「ユ-・スカウティング」というセカンドステージ(12月4日実施)に進むことができる。そこでは、ビジネス現場で想定されるようなケーススタディに対して、英語によるグループディスカッションを行う。

その討論会場には、人事担当者がオブザーバーとして参加し、欲しい人材がいれば、自社へスカウトする仕組みだ。実践ストレスに強い人材を発掘できるというメリットがあるわけだ。協賛企業になれば、採用担当者は、「原石」とのマッチング機会が得られる。

検定試験のクォリテイの高さも注目する点だ。検定を運営する、(財)日本学力検定協会は、一般的な検定資格試験は、記号選択式の出題形式が多く、理解度に比べて得点が高く出される可能性を強く指摘している。その是正のため、Woglでの回答はすべて記述式だ。さらに、グローバル化時代に合わせて、出題、回答をすべて英語で行うことも大きな特徴となっている。

すでに朝日工業、セントラル硝子、THKなどの協賛企業が続々と決定している。グローバル人材育成検定「Wogl」が、やがて日本の20代青年男女の指標となる日はそれほど遠くないだろう。

Woglの第1回試験は、11月13日(日)、会場は東京・品川の船井総研五反田研修所にて行われる。現在、申し込みを「Wogl」のホームページ上(http://www.wogl.jp/)で受け付けている。また、マスコミ各社を含め先着200名まで、同検定協会が発行している「想定=提示問題」が無料プレゼントされるという。希望の方は、info@gaku-ken.comまでメールで依頼していただきたい。

最後に、グローバル人材育成検定「Wogl」では、以下のような問題が出るので、興味のある方はチャレンジして欲しい。

記者も実際に提示問題に挑戦してみたが、確かに良く練られた問題だという印象を受けた。一般の英語検定試験などよりも受験者の数学的論理性、発想力などの総合力が測れるので、採用担当者にとっては歓迎すべき出題になっている。学生もこの試験に向けて勉強をすることで、単なる語学力にとどまらず実践力も鍛えられるので、実力アップのきっかけとなる。今後、就活に向けて実践力を高めたいと考えている就活生には、ありふれた試験よりも、このような実用的な試験をオススメしたい。

[Q.]
There are 2 fuses, and both of them burn for exactly 1 hour. You want to measure a 45 minute length of time by burning the fuses. Explain how they should be burned to accomplish this. You cannot connect the fuses and burn them at the same time.

[日本語訳] * 実際は、英文のみの出題
導火線が2本あり、どちらもちょうど1時間で燃え尽きる。この2本の導火線を燃やして、45分を計りたい。どのように燃やせばいいか、説明しなさい。ただし、2本の導火線をつないで同時に燃やすことはできない。

[Answer/Explanation]
Light both ends of Fuse A, and one end of Fuse B.
It will take 30 min. for both burning ends of fuse A to meet at this exact moment, light the unlit end of Fuse B, which has 30 min. worth of length remaining. It will take 15 min. for both burning ends of Fuse B to meet. The combined burning times of 30 min. for Fuse A and 15 min. for Fuse B make a total of 45 min.

■グローバル人材育成検定「Wogl」  http://www.wogl.jp/
■(財)日本学力検定協会 http//www.gaku-ken.com  ・E-mail info@gaku-ken.com
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)