日本技芸は、Google Apps for Business(以下Google Apps)に、日本企業の業務に不可欠な申請・承認・回覧などのワークフローを追加できる機能を開発し、2011年5月9日から「rakumoワークフロー」として1ユーザー315円/月で提供開始した。
自前でワークフローシステムを構築するコストメリットがない中小企業ユーザーにとっては非常に便利なサービスとなる。
日本企業が利用しているグループウェアと比較してGoogle Appsが提供していない機能として、ビジネス上の重要な判断を行うための各種申請・承認・回覧といった、いわゆるワークフロー機能が挙げられる。
本機能をGoogle Appsに統合できれば、自前のグループウェアシステムをクラウドサービスにリプレースすることが可能となり、コスト削減や作業環境の多様性を実現できる。
「rakumoワークフロー」は、経費申請や価格決定等に関する上長の承認を仰いだり、営業報告や進捗報告を上げたり、といった日本企業が必要とするほとんどの報連相+承認を時間や場所が離れた状況においても実施できるシステムである。
日本の組織に合った使いやすい申請や承認機能をGoogle Appsに加えることで、報連相をクラウド型グループウェアで実現し、業務生産性の向上、迅速な意志決定に役立てることができる。
また、ワークスタイルの多様化により、在宅勤務やリモートオフィスを実施する際にも有効なツールとなる。
既に同社からリリース済みのrakumoシリーズ(rakumoカレンダーやrakumoコンタクト)と合わせて使うことで、主要なグループウェア機能をすべてクラウド環境に移行することが可能になる。
組織での業務に必要なグループウェアがGoogle Appsを含めて1人1ヶ月1,000円以下(950円税抜)となり、管理コストの低減と併せて有力な選択肢となるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)