米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】100万ドルがあわや無効に?宝くじ当選者夫妻、失効日スレスレに賞金受け取り。(ノースカロライナ)

ノースカロライナ州スターリングスで、100万ドル(約8300万円)の宝くじに当選したことを知りながら、約6ヵ月間も賞金の受け取りに現れなかった夫婦が、失効日のたった1日前に受取所に現われ、無事賞金を受け取った。宝くじの発行元では、「だれが100万ドルを当てた?」と書いたバナーを販売店に掲げたりして、当選者を探していた。

この宝くじは「ノースカロライナ州教育宝くじ」の「メガミリオンズ」で、ラッキーな当選者ローリー・ヒルさんは、昨年8月に地元のガソリンスタンドでくじを買った。当選ナンバーの発表は同月20日に行われ、ローリーさんは発表から数週間後に当選を知ったという。このくじの当選確率は通常、390万分の1だとか。

ローリーさんは宝くじに当たったことで生活が変わることを恐れる余り、連邦政府の職員である妻のエリンさんには、すぐに当選を知らせなかった。待つこと数週間。妻に自分達が「ラッキーな宝くじ当選者」であること知らせようとしたその日、エリンさんが職場で嫌な思いをして帰って来た。宝くじの話をするどころではないと察知した夫は、当選くじを当選番号を示したネット画面の脇に置き、「人生悪いことばかりじゃないよ。」とさりげなく100万ドル当選を告げた。

しかし賞金受け取りを促す妻を尻目に、夫は”びびって”しまい、当選くじを聖書の本の中や靴箱の中などに隠しては、賞金受け取りを先送りにしようとした。挙げ句の果てにどこへ隠したか忘れ、当選くじを無くしたかと思ったこともあった。

そして当選番号発表からほぼ6ヵ月が経過した今年2月、賞金受け取りの締め切りが16日午後5時に迫った。そして、そのたった1日前の15日、夫妻はようやく”重い腰を上げて”、賞金を受け取りに現れた。ローリーさんは「妻がこの件を持ち出すといつも”後で話そう”と逃げていた。金額じゃなくて、世間の注目を浴びるのが怖くてナーバスになってしまった。」と宝くじ運営本部の係員に語った。賞金は税金支払い後手元に残るのが68万ドル(約5600万円)と目減りするものの、夫妻は新しい家を買ったり、海外旅行などの費用に充てたいとしている。

ちなみに米国での宝くじの高額当選賞金では、テキサス州で410万ドル(3億4100万円)の当選金が未回収に終わるなど、当選者が賞金の受け取りを忘れることは「良くあること」らしい。手元の宝くじはよくチェックするように、と宝くじの専門家は指摘している。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)