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iPad×Twitterの相乗効果で政治家の「いま」を追いかける ネット選挙時代の有益なツール「政治ったー」登場

もうすぐ参院選。最近は候補者や政党の公約に関してネット上で検索したり、マニフェストをダウンロードする人も多い。また、新聞社の解説や世論調査を参考に投票するという人も多いだろう。しかし、ネット上では情報が乱立しており、自分で候補者のサイトを1件ずつ調べるといった手間や、根拠のない情報に惑わされるといった心配がある。

そんな「ネット選挙時代」に一筋の光明を差す、Twitterをフル活用したポータルサイトが登場した。iPad専用Webアプリもあり、日本の政治・政治家の「いま」を追いかけることができる。

株式会社ファイコンセプトは22日、Twitterのプラットフォームを利用し、政治家や識者、メディアなどの政治に関するTwitter上のつぶやきを厳選し集約、網羅した政治ツイートポータルサイト「政治ったー(http://seijitter.jp/)」の提供を開始した。

「政治ったー」は政治に関する厳選されたツイートを閲覧できるポータルサイトだ。タイムラインは「国会議員・政党」「元議員・候補者」「首長・地方議員」「有識者・評論」「メディア」の5ジャンルで、アイコンを交えた見やすい構成になっている。

ツイートのタイトルまたは画像をクリックすることで、個別タイムラインや各種情報などをまとめた個別ページが表示できる。PCをはじめ、携帯電話やiPhone等のモバイル端末から利用が可能。さらにはiPad専用Webアプリ版としても提供されるので、いつでもどこでも閲覧できるのが特長だ。

また、PC版およびiPad専用Webアプリ版では自身のTwitterアカウントと連動し、サイト上からリツイートやリプライなどができるようになっている。さらにiPad専用Webアプリ版においては、様々な場所での据え置き利用を想定し、時計や政治関連ニュースにあわせてタイムライン表示が自動更新されるようになっている。これにより、政治経済などの最新ニュースと連動させて政治家の「いま」を閲覧することができる。

また、「政治ったー」ではオリジナルランキングにより「影響度」を算出しランキング公開するなど、独自コンテンツも提供している。

6月23日21時現在で登録されているツイッター数は299件あり、そのうち議員または政党が97件、元議員および候補者が108件、首長や地方議員が44件、有識者や評論家が41件、メディアが9件となっている。

尚、今回の参院選では「ネット選挙」に関する諸案が国会で先送りとなってしまったため、選挙期間中のTwitterやブログなどの更新は禁止されている。そのためサイトの本格始動は選挙終了後の7月12日からとなる。ただし、サイト上からは既に主要政党や議員のアカウントに飛ぶことができるので、過去のツイートを見比べることは可能だ。

最近はテレビや新聞など大手マスコミの政治報道に「情報が少ない」「偏向的だ」と疑問を呈す有権者も多い。自分の選挙区に関するローカルな情報は、ネットを活用した情報収集がこれからは主流になる。その際、「政治ったー」のような中立的かつ多角的なポータルサイトが重宝されるだろう。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)