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中国人「味が薄い」けど「日本食が好き」7割超 北京より上海で高い傾向

中国への店舗展開を検討している飲食店関係者は必見だ。中国の若者が日本食に対して持っているイメージや好みに対する調査が実施された。

中国、インドを中心としたアジアでマーケティングリサーチおよびコンサルティング事業を行うインフォブリッジホールディングスは今月、中国3大都市の住民を対象に「日本食に関する需要性調査」を行い、その結果を発表した。

調査は中国の若者が日本食に対してどの程度認知しているか、またどのような好みを持っているかなどを明らかにするために行われた。調査は中国3大都市である北京、上海、広州在住の世帯月収3000元以上の20代から30代の男女を対象にインターネットリサーチにより行われた。

調査はまず、「日本食が好きか嫌いか」を尋ねた。その結果、「非常に好き」という回答が25%となり、「まあ好き」と合わせると74%にのぼることがわかった。地域別に見ると、上海が他の都市と比べ「非常に好き」と回答している人が多い傾向にあることがわかる。

続いて「日本食で知っているもの」を挙げてもらったところ、「寿司・刺身」が93.7%と最も高く、次いで「うどん」が74.7%、「おにぎり」が69.3%となった。こちらも地域別に見ると、上海が他の都市と比較して、「知っているもの」が多い傾向にある。

そして、「日本料理についてのイメージ」を尋ねたところ、「味が薄い」が69.7%と最も高くなった。その他、「手が込んでいる」が66.3%、「種類が豊富」が56.3%となった。

そして「よく利用する日本食レストラン」を挙げてもらったところ、「寿司屋」が最も高く67.7%にのぼった。以下「和風レストラン」が59.7%、「ラーメン屋」47.3%となっている。地域別に見ると、広州は他の都市と比較して「寿司屋」が高く、上海は「ラーメン屋」が高い傾向にある。

総じて、日本食に対しての関心は上海の若者が最も高いことがわかった。この調査結果の詳細はインフォブリッジ社のホームページで公開されている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)