writer : techinsight

ありそうでなかったECサイト『eyeBrake』。これからのWEBショッピングのあり方を探る

フラっと街へ出て気の向くままに、彼女や奥さんへのプレゼントをわからないままに、気分転換に好きなブランドへ。ウィンドウショッピングの目的は人それぞれだが、特別な目標を持たずにただ商品を眺めて歩く、それが醍醐味でもある。そんなウィンドウショッピングをネットで楽しめるECサイトが登場した。実際編集部の独身男性Hもすっかりはまってしまったサイトが『eyeBrake』(アイブレーキ)だ。

数あるショッピングサイトの中から、編集部が興味を惹かれた『eyeBrake』

「仕事が忙しく、休日の貴重な時間をショッピングにあてる」男性をターゲットとしているという。同サイトに登録しているユーザーの9割は男性。
実際に利用してみると
「対人販売にストレスを感じるが色々なブランドをゆっくり見てみたい」
「好みのブランドと比較したいブランドはあるが近所に実店舗が無い」
など、一般層にも十分受けるのではないかと感じる。

最近では大型ショッピングセンターの郊外化が進み、電車や路線バスではなく専用のシャトルバスや自家用車がないと行くことができないというところも多い。フラっとウィンドウショッピングへ、という感覚でブラつけるのは首都圏や主要都市駅前くらいだ。そういった現状を鑑みると、ネットでウィンドウショッピングというコンセプトは現代のニーズにマッチしているといえる。

現在ベータ版として公開されている同サイトには36ブランドが登録されている。表示された商品画像をキーボードやマウスで送っていくことでウィンドウショッピングのように楽しむことができるのが特徴。しかし、従来のECサイトに慣れ親しんでいる我々にとっては、操作に慣れるまで戸惑うことは必至だ。かくいう記者も、初めて足を踏み入れたときは、クリックで何とかなるであろうという思い込みの下、目に付くものを片っ端からクリックして楽しみ方を習得したクチだ。

商品を引き立てるために白をベースにシンプルにデザインされた同サイトで、真っ先に目に入るのが遠近感をつけて横に並べられている商品写真。それ以外は下部に登録ブランドの一覧が並んでいるだけで、従来のECサイトのようにカテゴリや目的別のサムネイル(小さくした商品画像)・テキスト一覧といったものは一切ない。画面左には四角い枠があり、クリック(もしくはキーボード操作)するごとにそこに商品画像がぴったりとはまって表示される。どうやらこの枠がユーザーの目という位置づけで、クリック(もしくはキーボード操作)によって体もしくは視線を動かして商品を眺める、という現実のウィンドウショッピングに近い動作を再現しているようだ。慣れれば感覚的に扱うことができ、ついついサクサクと商品を見ていくことに没頭してしまう。多い人では一度の訪問で300点以上の商品を閲覧していった人もいたのだとか。

ブランドで絞り込んでみた

カテゴリーで絞り込んでみた

全体を通して記者がひとつ気になったのはポップアップウィンドウ。同サイトでは、目に留まった商品をクリックするとポップアップウィンドウで該当のブランドサイトを開こうとする。ポップアップブロックを設定しているユーザーにとっては非常に使いづらい部分ではあるが、今後のリリースで改善されることを期待したい。現在、ユーザーからもサイトの使用感や使い方などについて様々な意見が届いているというが、同サイトではそれらユーザーの声に対し、順次検討の上必要と認めた改善点については反映させていく予定であるという。登録ブランドサイトについてもユーザーからのリクエストを受け付けているそうなので、気になっているあのブランドを是非!!という方は問い合わせメールアドレスからリクエストする事が可能である。

従来のECサイト業界に新しい風をもたらした感がある『eyeBrake』。今後、カテゴリに特化したウィンドウショッピングを楽しめるサイトの展開も検討中というが、あのウィンドウショッピングで感じていた楽しさを思い出しながら操作をしてみて欲しい。

また、同サイト内にて12月10日より12月25日まで、「クリスマスプレゼント特集」を実施している。クリスマスプレゼントに何を選ぼうかと考えている方は一度、同サイトの特集ページにアクセスし、ウィンドウショッピング感覚でプレゼントを選んでみてはいかがだろう。

選ぶのが楽しいクリスマスプレゼント特集

(TechinsightJapan編集部 北島要子)