writer : techinsight

「制服」だって自分で選びたい 女子高生のそんな願いを叶えよう

女子高生の象徴である「制服」。個性を殺すと批判されてきた時代から、むしろ自分をアピールするためのアイテムへと時代は変化を遂げた。そんな「制服」を思うがままにコーディネート出来るサービスが登場した。

その昔、制服と言えば諸悪の根源だった。生徒には一人一人好みがあるのにその好みを自由に発揮出来ない、生徒の個性を圧殺してしまう圧力の象徴としてセーラー服やブレザーはずっと批判されてきた。

しかし、そんな個性を殺すと言われる制服が見直されつつある。それも、「個性を殺される」と主張してきた、他でもない女子高生本人によってなのだ。例えば私服で通学する場合、レパートリーを十分に持たない、つまりそれほど多く私服を持っていない女子高生にとって、私服通学は自分のオシャレの幅が狭いことがあからさまになってしまう。それなら制服の方がその狭さが目立たなくていい、として支持されるのは当然のことだ。

また、女子高生にとって自分が「女子高生」であると誇示するために一番分かりやすいシンボルは何かというと、やはり制服であるセーラー服やブレザーに回帰してしまう。上の世代が必死に「個性を殺す」「画一化する」として反対して来た制服は、むしろ今時の女子高生にとっては画一化された「女子高生」というイメージを、むしろブランドとして誇るためのアイテムになったのだ。このパラドックスはなかなか興味深い。

そして、その「女子高生」という属性をまとうために必要な制服も、今では学校が与えてくれない以上、自分が探してコーディネートする時代になった。コスプレ用のコスチュームや仮装衣装の製造で有名な株式会社クリアストーンでは独自に蓄積してきたノウハウを元に、女子高生用の制服をオリジナルで製造・販売するという試みを行っている。ジャケットやスカートといったベースになる部分から、リボンやネクタイといった何気ないアクセサリーまで自分の思うがままにコーディネート出来るという、まさに至れり尽くせりのサービスなのだ。価格も980円から最高額4980円までという驚きの低価格を実現しているところも嬉しい。

既に大手の都市型大手雑貨店で販売が行われているが、これからは直営サイト「Skip-party/スキップパーティ」「GoodLuck」での直販も開始され、より手に入りやすくなるということだ。「自分だけのオリジナル制服」がブームになる日も近いかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 稲田つばす)