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【お笑い峰打ちコラム】ミキティの嫁力

 約2年の交際期間を経て国民的アイドル藤本美貴と結婚した「品川庄司」庄司智春(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)。庄司の『ミキティ~!』はもはや一つのギャグとなっている。

 お笑い芸人が配偶者のエピソードで笑いを取ることはけっして珍しくはない。雨上がり決死隊・宮迫、世界のナベアツ、そして庄司の相方である品川庄司・品川などは鉄板の“嫁トーク”を持っているし、極楽とんぼ・加藤は妻の方が積極的に番組に協力している。

 それぞれの内助の功が垣間見える現在のお笑い界であるが、庄司・藤本夫婦はまた独特だ。

 婚約発表以来、積極的にバラエティ番組に顔を出すようになった藤本。その背景には当然事務所の方針もあるだろうが、庄司の存在がそれ以上に大きいように思える。

 結婚前は嫁トークで庄司が笑いを取ることを嫌うそぶりも見せていたが、現在はご覧の通り。お笑い番組の、それも芸人以外出演したことのないコーナーで夫・庄司についていじられるまでになった。

 交際発覚時は所属していたグループを脱退し、その後もしばらくアイドルとしては不遇の日々を送っていた藤本。その鬱憤を晴らすかのように、今、ある種のブレイクを迎えている。

 嫁トークで夫に笑いを取らせるどころか、自らカメラの前に立って笑いを誘発する。“嫁芸人”とでもいうべきポジションを、藤本は確立した。その比類なき嫁力に敬意を表したい。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)