イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】『M・J追悼式』を企画のAEG社、一部の客に5000ドルでチケットを販売、しかも寄付名目もウソ!?

7日の『マイケル・ジャクソン追悼式』に、親族や関係者以外でLAステープルズ・センターへ入れたのは、優先招待客と抽選でペア・チケットが当たった人たちのみだと思われていた。だが企画会社「AEG」は、5000ドルという破格の値段でチケットを一部の人々に売っていた。しかも市への寄付という名目で…。

故マイケル・ジャクソンが行うはずであったロンドン・カムバック公演『This Is It!』、そして7日の『マイケル・ジャクソン追悼式』、そのいずれも企画したのは「AEG(Anschutz Entertainment Group)」という会社で、フェスティヴァルから展覧会、スポーツやエンタメ界まで、ビッグなイベントをいくつも手掛けてきている。

だがロス市弁護士会(L.A. City Attorney)は現在、この会社が追悼式に向けて一部の客に50万円近い代金でチケットを販売したこと、しかしその収益の使い道が購入者に約束した通りにはなっていないという陳情を受け、調査を進めている。

その約束された使い道とは、「収益をロサンジェルス市警察財団(Los Angeles Police Foundation)に寄付し、安全な街づくりのために役立ててもらう」というもので、その意義に賛同した人たち18人が、それぞれ5000ドルを支払ってペア・チケットを入手した。

購入してから1か月にもなるため、ある購入者が同財団に問い合わせたところ、そのような寄付はAEGから全く渡っていないことが発覚、詐欺行為の可能性も視野に入れ、弁護士会に調査が依頼された。

AEGの代理人はメディアの取材を受け、 “間違いなく寄付する予定ですが、いまだに追悼式イベントの会計の締めが済んでおりませんので、その後になるでしょう。それにしても、市はあのイベントで大きな経済効果を期待しすぎですね。” と批判を添えて答えた。

衛生設備の確保と設置、交通機関の確保と交通整理、LAPDによる厳重警備その他に大変な経費がかかっており、AEGは今、各方面から届く請求書について支払いに追われ、合計では数億円に上ると見られている。

なお7日の追悼式は、基本的には放映権無料で世界各地のTV局に公開されたため、AEGの太っ腹なビッグ・イベントとして高い評価を得ていた。安全な街づくりに貢献したいとして支払われた900万円は、やはり大切な預かりもの、慈善活動に尽力したマイケルがあの世から睨んでいるはずである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)